【土地探しのポイント】
土地と建物を同時に購入するという事は、総額も大きくなる。敷地のある注文住宅よりも検討するポイントがあります。それを説明します。
●ポイント1●
希望の条件を整理しましょう。
・通勤に便利な場所
・子供の学区にこだわる
・既に住みたい地区がある
・親の住まいの近く
・買い物が便利
・自然環境がめぐまれている
・広い土地が欲しい
・日当たりのいい土地が欲しい
●ポイント2●
メリット・デメリットを整理しましょう。
「都市型」メリット
・街中なので移動が便利
・ショッピング通勤通学に便利
「都市型」デメリット
・郊外に比べ値段が高い
・狭い土地や変形土地が多い
「郊外型」メリット
・土地の値段が比較的安い
・自然環境が良い
・広い土地が多い
「郊外型」デメリット
・通勤通学に時間がかかる
●ポイント3●
希望の条件メリット・デメリットを整理して優先順位をつけてみましょう。
「100点満点の土地というものは見つかるものではありません。例えば地形や道路のつき方で値段は変わってしまいます。
変形敷地や北側道路付でもプラン次第で良い土地に変わる場合もあります。」
●ポイント4●
返済金額から住宅計画予定額を算出しましょう。
1.預貯金の中から住宅に出せる手持ち資金を設定します。
2.返済希望額から借入総額を逆算して把握します。
3.手持ち資金(自己資金)と借入総額の合計が、土地・建物・諸費用の購入可能額となります。
(例)
月々返済額 70,000円=月々の家賃65,000円+駐車場代5,000円
ボーナス時返済額 250,000円×2
これをフラット35金利2.74%35年返済でローンを組むと
借入可能額が2700万円となる
手持ち資金500万円とすれば購入可能額は
2,700万円+500万円=3,200万円
●ポイント5●
購入ににあたり必要な費用について。
1.土地代金(土地の広さ、場所、道路付等条件により変わります)
2.建物代金(坪数、こだわり等により変わります)
3.付帯工事代金(敷地条件により変わります。屋外給排水、外構、地盤補強、ガス工事等)
4.消費税(工事代金×5%)
5.諸費用(建物登記料、土地登記料、ローン費用、仲介手数料、官庁手数料等)
※仮の総費用が把握できましたら、全体のバランスを考えて計画することが大切です。
●ポイント6●
総予算のなかでの土地の決め方について。
土地を買うことは、土地だけでなく建物を含めた“住まい”を購入することです。
人気のある地区、団地、地形の良い土地、南道路付、角地は比較的高い。北側道路付、変形地、郊外の団地は比較的安い。
例えば、同じ予算で条件の違い土地を購入した場合の工夫。
狭小敷地の場合→視線対策、日照、プランで対応
北側道路・変形地の場合→日当たりや駐車場位置などプランで対応
郊外団地の場合→プランは希望の条件を取り入れやすい
●ポイント7●
建築会社から見た土地の診断をしましょう。
通常、お客様の土地探しの方法は…
1.不動産会社に土地探しの依頼をする。(仲介)
2.チラシなどをみて問い合わせる。
3.建築会社に土地を探してもらう。
4.知人、知り合いから購入する。
5.建売住宅を探す。
建売住は別として、土地を購入して建物を建宛てる場合は
土地の購入ではなく、その土地にどのような家を建てるかです。
不動産会社さんの目的…土地の販売です。
立地条件の良いものがいい土地です。
建築会社の目的…建物の建設です。家を建てる目的で総額、支払い、
プランまで考えて良いものがいい土地です。
土地の候補が絞られたら、建築会社に相談することをお勧めします。
「土地探しから住宅計画までの流れ」
○計画概要打合せ・・・希望、こだわりなど打合せ
↓
○資金計画打合せ・・・総予算、住宅計画予定額算出
↓
○物件情報収集・・・土地の購入予定額を決め物件収集
↓
○敷地の確認・・・物件は必ず実地確認しましょう
↓
○候補地を絞る・・・候補地が絞られたら建築会社に相談
↓
○現地調査、プランニング、資金計画の作成、ローンの銀行審査
↓ ・・・無理のない計画、プランの提出
○土地購入の決断
↓
○土地の御契約・・・土地の売買契約の締結です。
↓ (手付金=土地代金の10%程度が必要です)
↓
○建物の設計依頼申込・・・建物の本設計に入ります。
↓
○本設計、仕上げ打合せ・・・本設計、色柄の打合せです。
↓
○建物の御契約・・・工事契約書の締結です。
↓
○ローン申込、諸官庁手続き・・・住宅ローン、建築確認申請等の手続き
↓
○土地残金の決済、土地引渡し・・・土地の残金を支払い名義を変えます。
↓
○建物の着工・・・配置を決め建物の着工です。
↓
○建物の引渡し・・・御入居です。
↓
○アフターサービス