【コラム】「照明プランを自分で設計する方法」をご紹介⑦ 外構・コンセント
公開日: : 最終更新日:2021/10/02 コラム, 住まいと暮らしのコラム
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前回までで家の中の照明プランはすべて終了しました。
今度は外構(エクステリア)の照明とコンセントについてご紹介します。
照明と外構は切っても切れない関係です。
アプローチはどこを通るのか、駐車場はどこなのか、どの部分を庭にするのか、ウッドデッキを作るのか、どこに木を植えるのかなど、外構についてもよくプランニングしていないと、照明の計画はできません。
私の家がそうなのですが、旗竿地で道路に面しておらず、道路から玄関までの通路がとても暗いんですね。田舎の住宅地の中で外灯もなく、本当に真っ暗です。
しかし、玄関以外には照明をつけていないので、簡易的な照明をつけたりして、何とかしのいでいますが、それでも暗くて困ります。
ですので、新築住宅をご検討中の方には、ぜひ夜に建築現場に行って頂き、外灯でどれ位の明るさがとれているのか、玄関までのアプローチや駐車場部分はどの位暗いのかなど、しっかり把握して、後から不便のないように外構の照明計画をして頂きたいと思います。
1.外構で照明が必要な個所
外構で照明をつける必要があるポイントをご紹介します。
チェック項目のようにして、抜け漏れがないようにチェックしてくださいね。
必ず点灯しないと困ってしまう「実用的な照明(必須の灯かり)」と、「演出的な照明(プラスα)」にわけて考えます。
【実用的な照明(必ず点灯しないと困るところ)】
・玄関灯
・駐車場
・自転車置き場
・道路から玄関までのアプローチ
・ウッドデッキ
・勝手口
【演出的な照明(点灯しなくても実用的には困らないところ)】
・庭
・植栽
2.電源の取り方
外構照明の電源の取り方は4種類あります。
【要工事・建築段階で検討】
・外壁に直接取付
・外壁のコンセント
・地中配線
メリット→天候に関わらず必ず照明がつく
デメリット→後から追加工事しようとすると高額。停電時はつかない。
↓
実用的照明におすすめ(玄関・アプローチ・駐車場・自転車置き場・ウッドデッキ)に
【工事不要・建築後でも取付可能】
・太陽光発電
メリット→電気代がかからない。電源位置を考えなくていいので、どこでも設置できる。
停電時も点灯する。
デメリット→雨や曇りの日は点灯しないので、アプローチなど必須の照明には向かない。
↓
演出的照明(庭・植栽)におすすめ
3.センサー
外構照明は、夜暗いとき家に入る前に点灯してくれないと不便です。
ですので、センサー付きにするのがおすすめです。
室内と違い、数種類のセンサーがあるので、ご紹介します。
・人感センサー→暗くて人が近づいた時だけ自動点灯(玄関・駐車場・自転車置き場)
・明るさセンサー→暗くなってから明るくなるまで自動点灯(アプローチ・植栽)
・タイマー→指定した時間のみ自動点灯(アプローチ・植栽)
・センサなし→室内のスイッチで操作。必要な時だけ点灯させる。(ウッドデッキ・勝手口)
以上の4種類です。
人感センサについては照明に付属したものと、別付けする「かってにスイッチ」があります。
駐車場や玄関など、歩くところがセンサーの検知範囲に入るように設計していきます。
アプローチと植栽については、明るさセンサとタイマーどっちでも構いません。
明るさセンサだと、夜中ずっと点灯していますので、防犯には良いです。
省エネ効果については、指定時間だけ点灯させることができるタイマーの方が効果的です。
太陽光発電については、電気代もかからず停電時も点灯するので一見便利ですが、雨の日や曇りの日は点灯しない可能性があるので、アプローチなど必ず点灯しないと困るところは避けた方が無難かと思います。しっかり建築時に工事で配線をしておきましょう。
外用コンセントについては照明だけでなく、高圧洗浄機やバーベキューする時のホットプレートや追加照明にも使いますので、忘れずに設置して頂きたいと思います。
庭やウッドデッキに一か所、駐車場に一か所など複数個つけておくと便利です。
デザインも指定しないと右のような古いものになる可能性がありますので、外観に合うように左のパナソニックのスマートシリーズから選定すると外観の統一感も高まります。
外用コンセントには一般電源用の100Vタイプと、電気自動車用の200Vタイプがあります。
電気自動車は今後普及率が高まっていく点と、後付け工事が高額なことから、駐車場には200Vコンセントをつけておくと、より良いかと思います。
4.コンセント
照明計画時に同時に行うのが、コンセントの設計です。
コンセントの位置や数はとても重要で日常の使い勝手や不便さに直結しますので、慎重に検討していきましょう。
こちらも各部屋ごとに想定される必要なコンセントを羅列しますので、不足がないようにチェック項目のように使っていただければと思います。
(1)リビング
・テレビ背面(テレビ・レコーダーの電源・ゲーム機など8か所くらい多めに。)
・テレビ付近(テレビ背面に隠れず気軽に使う用に。)
・収納内(ルンバや掃除機用の充電用。設置高さもそれぞれに合わせて。)
・ソファ近く(ソファに座りながらスマホを充電できるように。)
・加湿空気清浄機
・暖房機器
・サーキュレーター
・スタンドライト
・クリスマスツリー
(2)ダイニング
・テーブル近く(ホットプレートなど用。床埋めコンセントでもいいですし、テーブル脇でも。配線人が通る動線をまたいで邪魔にならない位置に。)
(3)スタディコーナー
・パソコン(電源位置を確認して邪魔にならないように。)
・ルーター(見えないように収納するなら、収納内につける。)
・デスクライト
・スマホやカメラの充電用に
ここは電源が必要になる場面が多いので、3口を2~3つなど多めにするといいでしょう。
上の写真のようなUSB端子タイプもありますので、それを使ってもすっきりします。
(4)キッチン
・常設家電用(冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・コーヒーメーカー・炭酸水機・パン焼き機など。設置位置を決め、家電にコンセントが隠れるような位置にすると見た目もすっきり。)
・その他家電用(ミキサー・ブレンダー用。キッチン作業台側につける。今後もキッチン家電は種類が増えていくと考えられるので、多めにつけておきましょう。)
(5)寝室
・スマホ充電用(ベッドの位置を決め、寝ながら使える位置・高さにつける)
・ベッドサイド照明
・加湿清浄機
・扇風機
・暖房機器
(6)子供部屋
・どんな家具を置くか、子どもの成長に伴いも変わってくるので、部屋の4隅など多めに設置。
(7)洗面所
・洗面台(ドライヤー・アイロン・電動歯ブラシ・電気シェーバーなど多めに。収納内につけてもすっきりする。)
・暖房器具
・サーキュレーター
→立って使用する用のものと、床置きようのもの、両方考える。
(8)玄関
・靴の乾燥機
・電動自転車の充電
・クリスマスツリー
(9)ウォークインクロゼット
・充電式掃除機や靴用乾燥機など、なにか家電を使う可能性もあるので1つあるといいでしょう。
以上、必要そうなものを列挙してみました。
どんな家電をどこに置くのか具体的に考えておくのが、使い勝手が良く、コンセントの配線が見えずにすっきりした住まいづくりに欠かせません。
コンセントの位置のご提案や住宅会社様から頂いた配線図面のダブルチェックもできますので、ぜひご相談くださいね。
照明計画や照明器具の選び方など、お気軽にお問い合わせ下さい。
[contact-form-7 404 "Not Found"]細谷友美
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