【コラム】木質化のススメ
公開日: : 最終更新日:2020/08/31 コラム
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ついにこのコラムも最終回を迎えました。これまでのコラムでは木の歴史や特徴、活用例など様々な点から木のことに触れてきましたが、今回はとにかく木の良さ、木自体の魅力をお伝えしたいと思います!
木の癒し
木の一番の良さは何と言っても、癒しではないでしょうか。私たちは常にストレスと向き合いながら生活しています。木の香りにはフィトンチッドという成分が含まれており、その成分にはリラックス効果があります。
疲れているときや、ストレスが溜まっているときなど、森林浴はとてもオススメです。しかし、都心部や主要都市にお住まいの方は、なかなか森林に足を運べない方も多いかもしれません。そんなときは無垢の木製品にぜひ触れてみて下さい。フィトンチッドは木製品に加工されたあとでも成分を発散し続け、リラックス効果が持続します。木の香りには悪臭の元になる物質を分解する働きも持っており、消臭効果も期待できるのです。
また、木は見た目からも心をホッとさせるような雰囲気を持っています。プラスチックや金属と違い、木の表面は不規則な凹凸があります。そのため、光を様々な方向に分散して反射してくれるので目への刺激が少ないのです。紫外線などの紫や青の光は吸収し、赤や黄色をよく反射するため、見た目が暖かく柔らかく感じます。木の木目には交感神経を抑制する「ゆらぎ」というものがあり、こちらもリラックス効果があると科学的に実証されています。
木材は細胞に空洞が多く熱伝導率が低いため、触った瞬間に暖かさを感じることができます。そして木材の肌触りはなんとも言えない心地よさがあり、綺麗に加工された木材の表面は人工物にはない滑らかさをしています。実は木に触れることで血圧が下がったり、脳派がリラックス状態になるなどの実験結果が出ており、健康にもいいのです。
木材は視覚、嗅覚、触覚など、様々な感覚を通して人体にいい影響を与えてくれるのです。
コーディネートしやすい木
木製品を扱っていて感じることは、木はどのような場所でも綺麗にその空間に馴染むということです。KIJINでは「TOPpingBoard」というサービスを展開しています。こちらのサービスは、既存のデスクに国産杉の無垢材天板を乗せるだけで、お手軽にオフィスリノベーションができるというもの。ご依頼を頂く企業様の中には、スチール製のデスクにグレーや白といった無機質なオフィス空間であることがしばしばあります。そのような場所でも、木はその空間に溶け込み、かつ存在感を発揮します。
そして、その空間の雰囲気を一気に変えてしまうのです。不思議なのは、木の存在感はあるものの強調しすぎることがなく、今までもそこにあったかのように自然とその空間に融合してしまうことです。これも自然素材である木材ならではの魅力と言えるでしょう。
木製家具のおしゃれさ
木製オーダー家具を納めた空間に対して、オーナー様やその空間を利用される方から言われることが多い言葉が「おしゃれですね!」というものです。「木製家具=おしゃれ」という認識が一般的になっているのではないでしょうか。木製家具が織りなすおしゃれな雰囲気は、それを見た人を良い気持ちにしてくれます。オーナー様に納品する家具は自分も欲しくなるアイテムが沢山あります。
納品し終えた家具を見ながら、もし自分のオフィスだったら、もし自分の部屋だったら、と思わず思いを巡らせてしまいます。
街中を歩いていても、木製家具が展示されていると思わず眺めてしまいます。様々なシチュエーションで想像できてしまうのも、どんな空間でも馴染んでしまう木だからこそです。
子供の遊び道具
木材は子供のとてもいい遊び道具そして勉強にもなります。
木工教室などに足を運ぶと木材をノコギリで切り、木材を釘で打ち付け、色んなことを試せます。
モノがしっかり組み上がる時と、うまく組みあがらないとき、原因と結果を検証して論理的に物事を考えられるようになりますし、自分で考え試行錯誤することは本当に重要な経験です。
木工教室に参加できなかったとしても、現代ではDIYが流行っています。ネットで検索すれば、様々なDIYアイテムや家具のメイキング動画が見られるほどです。木材や工具もホームセンターですぐに入手できるので、お子様と一緒に小物でも家具でも一緒に作成してみてはいかがでしょうか?子供にとっては遊びでも、知らず知らずのうちに沢山の学びを得て子供の成長を大きく後押ししてくれるはずです。
まだ小さなお子様であれば、無垢材でできた積み木などのおもちゃもオススメです。口に入れても安全で、自然の物に触れることで感性が磨かれ、貴重な体験となること間違いなしです。
木は私たちに沢山の豊かさをもたらしてくれます。以前の日本では当たり前のように木が至る所で使われていました。それが科学技術の発展と共にいつしか廃れていってしまいました。
しかしながら、最近また木に注目が集まり木の魅力を体感される方が増えてきているように感じます。ぜひ皆さんも生活の一部に木を取り入れて、人生を豊かにするアイテムのひとつとして活用してみて下さい。
最後に
全10回のコラムをお読み頂きありがとうございました。皆様のお陰で楽しく執筆することができました。コラムを寄稿するにあたり、文献を読み返したり、過去を振り返ったりしながら、新たな発見や新たな学びを得ることができました。同時に改めて木の素晴らしさや奥深さに気づくことができ、木に携わる者として非常に有意義な時間となりました。このコラムをきっかけに、読者の皆様が「木に興味を持った」「木が好きになった」など少しでも感じて頂けたら幸いです。
コラムは最終回となりましたが、これからもの木の良さや魅力を発信し続けていきますので、今後もKIJINを宜しくお願い致します。
コラムをご覧になって、オフィスや自宅に木を取り入れたいと思ったら
ぜひお気軽にご相談ください!
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