【コラム】「端緒」暮らしの中のヨガ③ 心と体のバランスをとる
公開日: : 最終更新日:2020/08/25 コラム
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私は小学5年生の頃まで本気でサンタクロースを信じる子どもでした。
「家に煙突は無いけれど、クリスマスイブの夜は寒いけど少し窓を開けておく。そうすればサンタクロースも家の中に入って来られるはずだ。今日は雪が多く降っているからフィンランドから来るサンタクロースの到着は遅くなるだろう。」
そう父に促され早めに寝床につきクリスマス当日を迎えます。
翌朝薄暗いなか目を覚ますと枕元には空に向かってサンタクロースにお願いしていたプレゼントが届いています。「本当に来たんだ・・・」と呟き、隣に寝ている弟を起こします。「サンタクロースがきたよ!やっぱりいるんだ!」そう2人で喜んだ後に階段を駆け降り既に起きて1階にいる父と母に報告。毎年こうして私たち家族はクリスマスの思い出が積み重なっていくのでした。
お正月も明けて3学期が始まり近所の友達と冬休み期間中の話をしていたときです。私はサンタクロースから欲しいプレゼントが届き、嬉しくて思わず話を振るわけです。「ねぇねぇサンタクロースきた?」すると思いがけない答えが返ってきました。「は?サンタクロースなんているわけないじゃん。あれはね家族がプレゼント買ってきてるんだよ。」嘘だ、絶対嘘だ。信じたくもないよ、そんなこと。私の心は揺らぎます。6年生になった春に父は病気で天に昇りました。突然の出来事で心の整理もつかないまま時が過ぎて行き、12月を迎えました。クリスマスにはやっぱりサンタクロースはやって来ませんでした。ようやく父の死という現実を受け容れることができた瞬間でした。父の死を目の当たりにし、どうしたら良いかわからなかったときに向き合うきっかけになったのが、サンタクロースがやって来ないクリスマスだったような気がします。
夢があるから現実もあり、現実もあるから夢がある。私たちは現実ばかり見ていてはちっとも面白くない。夢があるから現実がもっと面白くなっていくし、前へ進んでいける。かと言って夢ばかり見てもいられない。夢と現実をもってして程よくバランスがとれるからこそ前へ進むエネルギーへと変換するのでしょう。
世の中に起こっている出来事や物事、自分自身の心や体に至るまで全てはバランスが大切なのではないかと思います。少し専門的な用語を使うと陰陽(いんよう)です。中国の思想になるのですが森羅万象、宇宙のありとあらゆることは陰と陽に分類されるという考え方です。
陰とは充実や革新など内側へ向くものであり、陽は成長や発展など外側に向くものと言われています。陰があれば陽があり、陽があれば陰があるように、互いが存在することで成り立ちます。コラムをご覧の皆さんもどこかでこのマークを目にしたことがあるのではないでしょうか。白と黒の2つの形が1つの形になっているこのマークが意味するものこそ陰と陽であり、物事の本質は1つだということです。
また、白の中にある黒い点と黒の中にある白い点ですが矛盾を示しています。仮に白を男性、黒を女性とした場合、男性の中にも女性的な感覚が含まれていると捉えます。人の心ですからどうしても正解がない問題と向き合うことだってあります。善と悪に関しても同じことが言え、人は両側面を持ち併せているものです。陰陽論はマークを左に90度回転した場合に2つの丸を無視すると、流れる波を表現しているとも言われています。陰を月に陽を太陽とした場合に1日の昼夜の移り変わりでもあります。1日の単位だけでなく1年を見たときも暑い日が続く夏を陽とし、寒さに耐える冬を陰とし陰陽の繰り返しにより時は過ぎていきます。経済学で見たときも景気循環には波があります。このように、私たちが生きている混沌とした世界では大小問わず波が必ずあるものです。「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」ようにずっと同じ状態が続くことも無いですし、転じるときがくるのです。
心や体のバランスというと崩れている前提で自分と向き合ってしまいがちですが、良いときもあれば悪いときもあるというバランスの根幹を理解していくことが整える糸口だと思います。アメリカの小説家アン・ラモットは言いました、「希望は暗闇の中ではじまる。あなたが決意をもって正しいことをするとき、夜明けが訪れる。」波があるからこそ人生です。波は必ず起こるものです。今あなたはどのような波に乗っているでしょうか?波の状態を把握できたらそれで良い、あとは自然に身を任せましょう。
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大竹沙紀
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