【コラム】オフィスでの木づかい事例
公開日: : 最終更新日:2020/07/01 コラム
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現在、経済産業省が働き方改革を進めている中で、オフィスリノベーションの需要も高まり、オフィスに木や緑を取り入れる企業も増えてきました。
今回のコラムでは、実際にオフィス空間を木質化した事例を、導入の背景と写真を元に見ていきたいと思います。
既存オフィスを木化空間にリノベーション
IT業界で長くビジネス展開されている企業様のオフィス空間をトータルプロデュースさせて頂いた事例です。現状のスペースには、会社の理念や社風に合っていないという問題点があり、従業員の働きやすさ改革のため、これからの採用活動のためにも、リノベーションを行いました。
新たな空間のための社内のスローガンは「ワイワイしながらワクワクする空間を創ろう!」。そして、ITというジャンルを基盤に、グループメンバーが日々、働き方、関わり方を自由に変えていき、共に輝ける場所。そのような想いを表現したオフィス空間です。
エントランスに入るとすぐに広がるラウンジスペースが広がります。暖かな色味のチェリー材と杉材を使用し、全て移動させて様々な形に組み替えられる使用になっています。
執務エリアは広さがさらに映えるように、白を基調としながらも、壁にはタモ材の縦桟を入れ、床材は自然に落ち着きながら仕事ができる風合いに。
執務スペースの中央には少し仕切られた集中スペースを確保しました。
執務室とラウンジスペースは敢えて仕切らず、一体感がありながらも、床の段差と天井の仕切りでさり気なく区切りがつけられるように配慮しています。
奥のパーテーションには、プロジェクターが投影できるようになっており、プレゼン等ができる形になっています。
エリア毎に役割を持ったオフィス木化空間
3階建の一軒家を事務所兼シェアオフィスにされた事例です。
こちらのオフィスのコンセプトは「動」。動=固定しないこと。様々な固定から自由になることを意味します。
- 座りの姿勢の「動」
- 仕事の進め方の「動」
- 空間の在り方の「動」
- 頭の中の「動」
そして、そこから生まれる、感「動」。
このコンセプトの元、フロアごとにご提案をさせて頂きました。
1階のイメージは「クリエイティブ」。
お客様をお迎えし、オフィス内の仲間同士としっかり打ち合わせを行い、様々なことに前向きな話を創造できるような空間です。
ケヤキ材で作成した大迫力の打ち合わせ用テーブルは、自然の曲線そのままに活かしました。
2階のイメージは「モダン&集中」。
こちらのフロアは集中しやすいように色のトーンを落とし、ウォルナット材を採用しました。スタンディングデスクも設置し、ミニマルでシンプルな直線的なデザインになっています。
3階のイメージは「和&リラックス」。
こちらはローデスクで座りながら仕事ができるように設計しています。和の雰囲気を醸し出してくれるクリ材を使用し、床は畳を想起する薄い緑のテイストに。
休憩する時や少し気分を変えたいときにリラックスしながらアイデアを練れる場所であり、たくさんのこだわりをこれでもかと詰め込んだ空間に仕上がりました。
フリーアドレスデスク
こちらの空間は企業様のイメージカラーである白を基調にしたいとのご要望で、デスクの天板には白味の強い「ハードメープル材」を使い、脚は鉄足で作成し、白脚とメープルの色味が絶妙のバランスを取っています。
個別のデスクとフリーアドレス用のデスクで仕様を合わせ、統一感を演出し、さらに今後移転される予定もあるので、移転後レイアウトが変わっても対応できるように工夫しています。
既存のオフィスデスクを捨てずに簡単オフィス木化リノベーション
企業様のオフィス移転に伴い、オフィス空間のプロデュースとして、家具のプランニングと制作、調達をさせて頂いた事例です。従業員の皆様が働きやすく、自然を感じる木化空間をできる限りご予算も抑えながら実現するため、弊社KIJINのオフィス木化リノベーションサービス「TOPpingBoard」を様々な形で活用しました。
TOPpingBoardとは、既存のデスクに国産杉の天板を添え付けるだけの、お手軽にできるリノベーションサービスです。
こちらの企業様では、
- 以前から使用していたデスク
- 新たに購入したフリーアドレスデスク
- スタンディングデスクやバーラウンジのようにもなる昇降式のテーブル
以上の3箇所に国産杉材の天板をTOPpingさせて頂きました。
また、会議スペースには高級感を出すために、別注頂いたウォルナット材をTOPping。
在宅ワークを推奨する中でも、実際に集まれるリアルな場所を大切にされている経営者の素敵な想いが込められたオフィスになりました。
部分的なオフィスリノベーションをするには?
オフィスのフルリノベーションを行う場合の相場をご存知でしょうか?
従業員1名あたりの作業面積は約3坪。その3坪で90万円前後と言われています。つまり、10名のオフィスで900万円前後もかかる計算になるのです。
もちろん、施工業者や施工内容によって金額は変わってきますが、打ち合わせから施工完了までの時間や、施行中の営業場所、人的コストなど、施工以外の部分でもコストがかかってきます。その為、日々の営業活動に大きな影響が出ることも懸念されます。
そういった企業様にオススメなのが、部分的なリノベーションです。リノベーションの効果を高めるためには、視覚で捉える比率が高い箇所から手を加えるのが理想的です。オフィス空間の中で、特に目に入りやすい部分というのは、床や壁、もしくはデスクです。
特にデスクは作業中に必ず目に入るものであり、床や壁とは違い、変更するのも簡単なので、徐々にリノベーションをしていくのであればデスクから行うのが一番いいかもしれません。
写真のように、デスクを木に変えるだけで雰囲気が一気に変わり、無機質な空間から温かみのある空間へと大きく変わります。こちらのデスクも既存のデスクに国産杉の天板を乗せただけで、設置は1台辺り数分で完了してしまいます。
いかがでしたでしょうか?
今回はオフィスにおける木化空間の事例をお届けしました。木はどのような空間でも雰囲気を一変させる魅力を持ち、空間のバランスを崩さず調和を保つ力があるのです。リモートワークが当たり前になり、オフィスに行かなくても仕事ができると身を持って実感された方が多いと思います。しかし、だからこそ今後オフィスの存在価値は高くなり、今まで以上に重要な空間として人が集まる場所に変化していくと思います。
そんな大切な空間づくりにぜひ木を使ってみてはいかがでしょうか?
次回は実際に木を取り入れた空間づくりをされた方の感想をまとめてみようと思います!次回もお楽しみに!
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