【コラム】 いくらまでの返済できるの?幾らまで借り入れができるの?
公開日: : 最終更新日:2020/06/01 コラム
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前回の記事では実際の購入シミュレーションを作ってみましたが、イメージつきましたでしょうか?
ご家族みんなで立てられたライフプランと沿った内容になっているか照らし合わせて、ぜひ生活状況についてもしっかりと問題ないか、一緒に見直してみてくださいね。
それでは今度は、より具体的に自分たちのことについて考えてみましょう。
生活状況も見直した時に、改めていくらぐらいの支払いならやっていけそうかも目処として見えてきたことでしょう。でも実際にいくらぐらいまでなら借りられるのかは分からないですよね。あくまでも目安にはなりますが、実際にいくらまで借りられるかを次にお話ししていきたいと思います。
実際にいくらまで借りられるの?
一般的には年収の5~7倍くらいという話を聞く方も多いかと思います。ざっくりとした目安としてはそれでも良いかもしれませんが、審査の基準となってくるのは【返済負担率】です。返済負担率とは、このような計算式で求めることができます。
返済負担率:年収に占める年間返済額の割合
計算式:年間返済負担額÷年収×100
※年収は社会保険料や所得税を差し引く前の収入金額です。
フラット35で借りる場合、審査基準として以下のようになっております。
年収400万円未満:30%以下
年収400万円以上:35%以下
※返済負担額には住宅ローン以外に、教育ローンや自動車ローンなど、その他の借入金も含まれます。
例えば年収450万円の人であれば、以下のように考えることができます。
450万円×35%=157.5万円 ←年間返済額上限
157.5万円÷12ヶ月=13.125万円 ←月々の返済額上限
こちらに融資率や借入期間、取扱金融機関、返済方式によって借入可能額が変わってきます。
融資率9割超、35年ローン、元利均等返済、最も多い金利1.560%で計算した場合、4,245万円まで借入することができます。これが元金均等返済にした場合、3,565万円が上限となり、借入条件によっても大きく変わってきます。(※数値はあくまでも目安となります。)
またフラット35ではなく、他の金融機関では25~40%を返済負担率の目安としているところもあり、どこで借りるかによっても大きく借りられる金額は変わってきます。
では、借りられる金額だからといって単純にこのまま上限まで借りて大丈夫でしょうか?この時に、どのように考えたらいいかを次にお話させていただきます。
借りてよい金額は?
借りてよい金額を考える際に、ポイントとしては2つあります。
①毎月の生活は大丈夫?
まず1つ目ですが、先程の例を使って考えてみましょう。
仮に上限いっぱいの4,245万円借りたとします。
そうなると月々の返済は13.125万円となりますね。
では年収450万円の方であれば、税金等で引かれて約80%が手取りとなるため、
450万円×80%÷12ヶ月=30万円が平均での手取りとなります。
これはボーナスを考えない計算をしているため、同じ年収の人でも実際の毎月の手取りはここからさらに減っている方が大半ではないでしょうか。そのような中、毎月約13万円が減っていくことを考えると、かなりの負担になってしまうのではないでしょうか。そうなってくると楽しいマイホーム生活のはずが、毎月の住宅ローンを返済するのでいっぱいになってしまい、どこにも遊び行けないということが起きかねません。これではせっかくのライフプランも台無しになってしまいます。
②将来の生活は大丈夫?
今の生活で考えた時には十分生活できるという方でも、お子さんが大きくなった場合などはいかがでしょうか?受験に向けて塾へ通うお金はもちろん、その他の習い事や学費自体も年々増していきます。そうなった時に上限いっぱいで借りてしまった場合、貯蓄に回せる金額も少ない状況の中では、もしかしたら学費を工面していくのがかなり大変になってしまう可能性があります。お子さんの将来のためにも、ある程度余裕を持って組むようにしてください。
金融機関も今はかなり厳しい状況になっていますから、なるべく多く借りてもらえるよう窓口の方も働きかけてきます。そこですぐに受け入れるのではなく、ぜひ生活出来るかを立ち止まって考えてみてください。
【いくら借りられるか?】ではなく、【いくらの返済金額であれば苦労なく過ごせるか?】をぜひ大事にしてください。目安として返済負担率を20%ぐらいにしておくと、無理なく返していけるのではないでしょうか。
将来のイベントを考えながらシミュレーションを作るのもなかなか大変な作業ですので、もし難しいという方はぜひファイナンシャルプランナーの方に相談してみてください。第三者の立場から、無理の無い返済金額というのを出していくことも可能ですので、上手く活用していくことをオススメいたします。
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