SDGsの取組に ついて
持続可能な開発目標(SDGs)とは
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
私たち一般社団法人コミュニティビルダー協会では、以前から取り組んでいる内容(工務店による地域及び社会貢献活動の取り組みを広め支援し、工務店業務、商品、資材、人材、情報等の支援や調査、研究、提言等を行い、且つ消費者にとって有益で且つ、住まいや暮らしの向上等を持って国民の住生活の向上と工務店業界の発展に資するというもの)に合致し、また目標・方針として沿うものとして運動を広めていきます。
私たちの取組みが外務省の『SDGsの取組事例』として紹介されました!
私たち一社)コミュニティビルダー協会からSDGsと建築業界についての本を出版しました!
適合する目標と私たちの取り組みについて
10不平等(人や国の不平等をなくそう)
現在の日本では障がい者の経済的自立がなかなか進まずにいます。私たちコミュニティビルダー協会では少しでも支援になればと家づくりのときに「まちかど障がい者アート」を採用していただくことで障がい者の自立応援を行っています。
※まちかど障がい者アートについて
日本の障がい者の割合は6%。実に20人に1人は何らかの障害をもっており、職場や学校・親族に 1 人は必ず障がい者がいる計算になります。そんな身近な障がい者の方のアート作品は海外ではアウトサイダーアート、アーリュブリュット等と呼ばれており、親しみ易く心和む作品が多いといわれています。しかしながら、日本ではまだまだ認知されておらず、素晴らしい作品でありながら世に出ておりません。
私たちは、この魅力的な障がい者アートを建築現場の広告として活かすもとで、障がい者の方達が社会に参加し、創作活動を通して少しでも経済的対価を得られる仕組みを考えました。
今回の、まちかど障がい者アートプロジェクトにおいて、障がい者アートの作品を利用して頂くと、協会費用の70%が障がい者支援として活用されます。アートで現場を彩りつつ、企業のCSR活動にもご利用頂くものです。
12生産・消費(つくる責任 つかう責任)
日本大切な資源である木材そして山林。これを守り維持していくためには国産材を使った家づくりが欠かせません。戦後に植えられた木々が60年生を越えて出荷を待っている状況です。これを適切に売ることが出来なければ新しい植林や下草刈りなどの手入れが出来ずに山の荒廃、そして土砂崩れを起こし災害を呼ぶことになってしまいます。コミュニティビルダー協会では木造の家づくり、特に国産材の家づくりを応援しています。
※組手什(くでじゅう)さんとの取り組み
組手什とは鳥取県のNPO法人”賀露おやじの会”さんが地元産の杉を利用した「組手」で、組み立て家具など作るパーツとして開発したものです。組手には川上の林業家、川中の製材所、川下の消費者がみんなで手を組んで森を守っていこうという思いが込められています。私たちが助成を受けているラッシュジャパンさんと「子どもたちに国産の杉をさわってもらおう!」というコラボイベントなどを行っています。
13気候変動(気候変動に具体的な対策を)
15陸上資源(陸の豊かさを守ろう)
日本の家づくりにおいてはまだまだ外国産の木材を使うことが一般的です。もちろん、適切な伐採計画に従った木材を使用しているとは思いますが、なかなか生産地まで追って証明を確認することは難しいものです。万が一きちんとした伐採計画に則ったものでなければ森林の無計画伐採につながり気候変動を呼ぶことになりかねません。日本の山林は既にその40%が植林された森です。手入れのゆきとどいた森は下草に陽が入り多様な生物をはぐくみます。しかし、手入れのされていない森は暗く陽が入らず植生がくずれ「森の砂漠化」を呼んでしまいます。結果として台風の折には木々は倒れ土石流ともに運ばれ、堰や橋を破壊します。また、砂漠化した森では山の動物たちは生きることができず、里に下りてきて畑を荒らしたり駆除されたりして結果として生物の多様性がなくなってしまいます。そうならないためにも適切な手入れができるようにコミュニティビルダー協会は国産材の利用と林業の維持のために木造の家づくりを応援します。また、地域の建築会社や工務店に国産材をもっと利用してもらうために啓発事業として新建新聞社や森林組合、地域産材を実際に使って家を建てる工務店さんと東京木材会館でシンポジウムなどを行っています。