YKK APは、今年度が第6次長期経営計画の最終年度となり、計画時の売上高5779億円の達成が難しいとの見通しから、5654億円に下方修正しました。
背景には、アルミなどの原材料価格の高騰や厳しい事業環境が影響しており、来年度には値上げを検討し、収益改善を図る方針です。
魚津彰社長は、「値上げ効果もあり前年比約105%で増収にはなるが、減益という厳しい状態」と述べており、コスト上昇の要因としては、円安によるアルミ調達価格の上昇や、2024年問題に伴うロジスティクス費用の増加、さらには下請け中小企業振興法による仕入れ価格の高騰が挙げられていま す。
電力や販管費の上昇も影響しており、コスト削減の努力を続けているものの、現状では吸収しきれない状況です。
具体的には、アルミ使用量が多いサッシやエクステリア商品を中心に値上げを検討しているとのことです。
また、通期の見通しに関しては、先進的窓リノベ事業の補助金による需要が見込まれ、住宅分野は前年並みに着地するとの予測。
ビル市場も補助金の後押しにより前年の数字をクリアできると期待されています。
海外市場では、北米の苦戦を中国、台湾、インドネシアでカバーし、増収が見込まれていますが、全体としては減益が予想されています。
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