木の香りがうつ病に良い効果!
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最終更新日:2024/08/08
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住友林業株式会社(東京都千代田区)、BrainEnergy株式会社(東京都渋谷区)、および東京慈恵会医科大学(東京都港区)は、木材を用いた治療環境がうつ病患者の精神・心理療法にどのような補助効果をもたらすかについての研究成果を発表いたしました。
この研究は、慈恵医大附属病院の精神神経科内において、内装をスギ材で木質化した診療室と通常の白いクロス壁の診療室を用意し、臨床試験を行いました。うつ病性障害患者20人を対象に、2つの診療室に10人ずつランダムに振り分け、16週間にわたる認知行動療法を実施しました。その結果、「 木の心理療法室」では「抑うつ・不安」が強い患者ほど香りが良いと回答する割合が高いことが明らかになりました。木質化した環境や木の香りが、治療の導入や継続を後押しする効果があることが示唆されました。
この研究では、うつ病の重症度を評価する「ハミルトンうつ病評価尺度」や、脳の血液量の変化をもとに脳機能を計測する「近赤外スペクトロスコピー(NIRS)」などの観察・検査を行い、治療環境の違いが精神・心理療法の効果にどう影響するかを検証しました。また、「室内の好ましさ」を快 適さ、香り、温度、空間、明るさの観点から測定したところ、香り以外の項目では「木の心理療法室」と「通常の心理療法室」で差が見られませんでした。
この共同研究は2020年11月から進められており、2024年6月に開催された第120回日本精神神経学会学術総会において研究成果が発表されました。住友林業は研究計画の作成、木質内装建材や木の香り等の環境構築の監修を担当し、BrainEnergyは治療環境の監修構築、データ測定・分析評価を担当しました 。慈恵医大は医学的側面からの評価を担当しました。
この研究成果は、木材を用いた建築がうつ病治療においても有効である可能性を示唆しており、今後の建築設計においても新たな視点を提供するものと期待されます。
また国産材利用が進むきっかけになると良いですね。
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