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工務店 経営 首都圏の一戸建ての適正価格とは

公開日: : 最終更新日:2021/10/06 住宅ローン, 住宅営業, 住宅資材, 国産材, 工務店, 工務店 集客, 社会

皆さんこんにちは。

住宅会社の社長さんとお話すると

「この地域のメインの価格帯は~」

という話題が出たりします。

同じ日本でも地域によって平均年収も土地の金額も違うので

その地域で購入しやすい住宅の価格帯というのがやっぱりあります。

中規模以上の住宅会社さんは概ねその価格帯を参考にして

住宅の仕様を決めていると思います。

 

例えば千葉県なら

昨年、厚労省から出ていたデータによれば

30代の平均年収は478万円ですから

住宅ローンの返済負担率を25%

35年返済・金利1.5%だとしたら

借入額を3,200万円(月々の支払額は10万円弱)

預貯金などの自己資金が600万円

住宅用の予算はだいたい3800万円となります。

あとは実際に流通されている住宅地の土地の値段を引けば

おおよその住宅にかけられる金額が出てきます。

 

 

なぜこんな話題をだしたかというと

昨日、不動産サイトのアットホームから

首都圏の新築戸建の平均価格結果

というのがプレスリリースで出ていました。

新築戸建ですからイコール建売住宅ということになります。

つまり「土地+建物」の金額ですね。

それによると

千葉県では西部(千葉市から西)で3769万円ですから

大体さっきの計算に近い形になっています。

全体の概要としては

◆首都圏の新築戸建の平均価格は4,033万円で、前月比+0.1%と上昇。
◆中心エリアの価格上昇が続き、東京23区、横浜市・川崎市、さいたま市、千葉県西部の4エリア全てで2017年1月以降最高額を更新。
◆周辺エリアでは、東京都下、埼玉県他が過去最高額を更新。

 

 

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そしてここ数年の動きですが

2017年から比較していくと全体的に上昇基調にあります。

単純にいえば住宅の需要が増えていると見えるでしょう。

コロナで「巣ごもり」が増えて、家への意識が高まったのかもしれません。

しかし、おそらくそれだけではないと思います。

グラフを見ると2021年の春頃に急上昇しているのがわかります。

なぜでしょう?

そう「ウッドショック」です。

 

私が全国の工務店さんからヒアリングした肌感覚では

家全体の金額おおよそ1割から2割ていど増しにせざるを得ない

という意見が多かったように思います。

指数的に見ても2017年から比較すると

1割強の値上がりですから、

建物分の金額が半分だとすればがちょうどそのくらいです。

 

では、このウッドショックが終わったら

建物の金額は下がるのでしょうか。

たぶん下がらないと私は思います。

理由は3つ

1.木材は下がってもその他建材の値段は下がらない。

2.断熱性能の義務化が迫っている。

3.外国産木材から国産木材へのシフトが進み始めている。

です。

1番については、一次卸の建材商社の部長さんが言っていたことですが

「建材メーカーは材料費や性能が上がってもデフレでずっと値上げを我慢していたが、このタイミングを好機として上げた。もう落とさない。」

とのこと。確かに建材が値下げなんてほとんど聞いたことないですから。

2番については、現在は説明の義務化だけですがCO2削減を本気で考えれば待ったなしです。

3番については、国産材利用が増えてほしいという私の願望も入っていますが、全国の工務店さんでも「外国に左右されず安定して木材を供給してくれるところが欲しい」という動きが増えているからです。

 

では、家の単価が上がったときに工務店さんはお客様にどう納得してもらえばよいのでしょうか。

「どこも高くなってるんですよ~」

ではあまり説得力がないですよね。

やはり「状況を肯定的に捉えて自分の言葉で話す」ということではないでしょうか。

例えば

「私は今回の値上がりは悪いことばかりだとは思わないんですよ。おかげで地域産の木材を使うきっかけになって地産地消に貢献できるようになったし、社員もSDGsを意識するようになって~、お客様のお家の断熱性が上がったということは省エネというだけではなくて子どもたちの未来を~」

というような話し方をしてみたらどうでしょう。

だいぶ印象が違うと思いませんか。

 

記事 コミュニティービルダー協会  浄法寺

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