工務店 経営 「まだ先客」のコストと利益について
こんにちはコミュニティービルダー協会の浄法寺です。
今回は、「まだ先客」こと「新規中長期見込み客」について書いてみます。
そもそも「まだ先客」とは何でしょう?
建築会社さんが、何らかのイベント(見学会)や
ホームページやポータルサイトから集めた新規のお客様の中で、
すぐに商談にあがらなかったお客様のことです。
だいたい「うちはまだ検討を始めたばかりでまだ先だから~」と
おっしゃるのでまだ先客と言われていますね。
ここで実際に家づくりの検討を始めてから契約までというのは
一般的にどのくらいの時間がかかるものでしょう?
ちょっとグラフを出してみます。
これは「既に建てたひと」が検討にどのくらいの時間をかけたかのアンケートです。
おそらく工務店の皆さんは新築注文住宅の会社さんが多いので
一番下のグラフが参考になると思います。
⇒1年以内 10.3%
⇒2年以内 24.5%
⇒3年以内 15.8%
⇒4年以内 8.2%
と続くわけですが、おおよそで平均を出すと2年半となるそうです。
1年以内にすぐに建てた人というのは10%しかいないんですね。
ということは、たとえば、コスト(チラシ代とか手間とかSNSにかける時間とか)を
かけて新規のお客様を集客して、
⇒すぐに商談にあがるお客様だけ対応
⇒すぐじゃないお客様をほうっておく(DMだけ送る等)
それで結果として受注につながらなかった場合、
そのコストの5割~9割はムダになってしまう、
ということですよね。
仮に見学会に30万円をかけて来場が20組なら
1組当たりコストは15,000円です。
そのうち新規のお客様が12組、
商談に上がったお客様が2組、
商談にあがらなかったお客様が10組、
契約が1組とします。
このままなら19組分の28万5千円は
ただの捨てコストです。
ただし、商談にあがらなかった10組から2組契約になったらどうでしょう。
皆さんの会社なら利益は何百万円増えますか?
フォローの仕方ひとつで全然コスト対利益が変わってきますよね。
いまはMA(マーケティングオートメーション)があり、
送るメルマガコンテンツさえ複数あれば、
「このお客様はここに興味があるから次はこのメルマガを送って」
というようなこと半自動化されつつあります。
こういったものを利用するのも良いでしょう。
合理化という点では本当に素晴らしいですし
使うべきだと思います。
ただし、注文住宅はどこまで行っても「人と人」だとも思います。
仮に全てがデジタル化されたら「紹介受注」は出るでしょうか?
建築会社の安定受注(特に利益)と社内の雰囲気は紹介受注の数と
比例するのではないでしょうか。
そういった意味でもデジタルとアナログをうまく
組み合わせていくことが大事ではないかと思うのです。
もし、こういった中長期のお客様から受注をどうすればあげられるのか、
ご興味のある方はこちらをご参考にされてください。
おおむね平日の午後3時から1時間でポイントをお話しています。
記事 一社)コミュニティビルダー協会 浄法寺亘
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