工務店 経営 『断熱性能を光熱費で表示!?』
先日、国交所国土交通省のHPに6/23のプレスリリースで発表されていたのですが、
6/29の月曜日に
『住宅情報提供サイト等における光熱費換算値の表示について検討します。第1回住宅の省エネ性能の表示検討委員会を開催』
と言う記事が出ておりました。
どういうことかと言いますと、今住宅の断熱性能省エネの性能について数値がありますよね。UA値やQ値、C値、そういったものが代表的なものだと思いますが、実際消費者からするとそういったものをというのがピンとこないくて分かりにくいので分かりやすく表示できるようにしよう!っていうことですよね。
これだけの断熱性能があるから大丈夫ですよ、暖かいですよとか、光熱費がかからないですよとか、そういったことをよく営業マンさん何か言ったりするわけなんですが実際のところを言えば、どれかの数値が飛び抜けて良ければいいとかっていうそういうことではなくて、間取りによっても違うわけで、同じ断熱材や遮熱材を使ったりとかサッシですとか使ったからといっても同じ結果、同じ断熱性能の家になるわけでもないです。
トータルで見てどうかっていうことをやっぱり考えないといけないわけで、そう考えるといわゆるカタログに載っている数値っていうのはあくまで参考でしかないものかなというふうに思います。例えばハウスメーカーのカタログを例にしても「最低の数値でこのぐらいは出しますよ」というものは良心的な方で、それ専用に作った家の数値を出して営業さんが「この商品は断熱性能が~」とかそういったような表現をするわけです。
まあそうなると一般の消費者は
「じゃあこの商品のグレードで家を建てればこういう断熱性能の家になるんだ」
と思ってしまいますよね。
それはあくまで参考の数字ですよっていうのはたいがい打合せを進めてからわかるわけです。実際に家のプランニングをして、それで
推測数字という出す。数字を出すところはまだ良心的かなとは思うんです。数字を出すのはもう義務化したほうが良いですよね。
あと、実際を家を建てる際にはその工務店さんの施工精度っていうのも当然ありますよね。断熱材を詰めたり充填したりとか施工にはちゃんとした決まりっていうのがあるわけでその断熱材を使えば必ずその性能が出るとかっていうそういうわけではないですよね。
きちんと隙間なく詰めるとか施工手順というのはやっぱりあるわけで、それを知らなければどんなにいい断熱材を使おうとも隙間だらけで施工してしまったら全く意味がない、これを読んでいる工務店さんや建築業界では常識だと思いますが一般の人たちはやっぱりスペックだけで見てしまったりするので、今回のこの国交省の動きはそういったところの勘違いを少しでもなくそうという前向きなことじゃないかなとは思うんです。
それでどういう数字で示すんだといういうことで、今の段階で出てるのは
「光熱費換算値」
ということで、つまりこの家だったら光熱費はこのぐらいになりますよという、そういうものを出しましょう、なんとか値とかじゃなくてそういう具体的なもので示したらいいんじゃないかって言う意図だと思うんです。少しでも前向きに考えてくれているんじゃないかなと思います。
「住宅情報提供サイト等における」ということで、私たちも”ハウジングバザール”という住宅サイトをこの10年運営しておりますので、こちらの方の提言がまとまって法整備されたら、それに合わせて変えることになると思いますが、お客様がわかりやすくなるという点ではすごく良いと思います。
ただ、やっぱり間取りとか当然同じ断熱材を使おうとも間取りや形によって当然違ってくるわけでそれをどう表示させるのかなと思います。この建物だったらこの数値ですよっていう風にやるしかないだろうなとは思います。結局その会社として「うちは最低限この数値を目指します」といったふうに表示できなくはないとは思うのですが、あくまで参考値っていうところは変わらないんじゃないかと思います。もちろんそれでもここではまず第一回ですから。これが何回か重なってよりよい方向に、消費者から見てわかりやすい方向にいくということを捉えて見守りたいなと思います。
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