工務店経営のあり方の一つ 建築業から建築サービス業へ進化がキーワード
昨年末 SGDsと住宅営業の基本についての著書を2冊出版しました
色々な方から買ったよ!というこ声を頂きました。
ありたがたいことですね。
さて先日の話です。
3年後のビジョンを描こうと話をすると
どうなっているか分からないので描けませんという
話がありました。
頭が良い方は、頭の中で回答を出そうとします。
私は
「ビジョンゴールに根拠は要らない。
なりたい、こうありたいという決意だけでいいんです。」
と伝えました。
昔の話ですが、
松下幸之助翁が講演された時の話です。
「ダムのように満々と水が溜まったゆとりの
ある経営、ダム式経営をせなあきません」
こういうと質問が出ました。
「中小企業はそんな余裕はありません。
どうすれば良いか、教えて下さい」
「まずそれが必要だと、想わないとあきまへん」
冗談だと思い会場は笑いが溢れる中
慄然とする人物が1人いました。
「そうか!まず想うことが大事なんだ!」
若き日の稲盛和夫氏でした。
1961年5月25日の議会演説で、
ケネディ大統領は、
「1960年代が終わるまでに、
アメリカは人類を月に送り込む」
と決めました。
根拠などありません。
しかし実際に、1969年7月20日に、
「アポロ11号」の月面着陸は実現します。
私は住宅業界へ入り、「必ず全国一位になる」
を決め、そして実際になりました。
そうです!決意することが大切な事です。
根拠を求めていれば一生達成出来なかったでしょう。
「こうあるべきだ、こうなりたい」
という理念ビジョンを決意することが
素晴らしい未来への一歩なのですね。
ビジョンゴールは大胆な位大きく
道筋は繊細に。
最高の未来図こそ経営計画書の本質ですね。
建築業は建築サービス業へ進化が大切です。
建築業ではありませんがサービス業では
沢山参考になる事例があります。
その一つがレストランカシータ。
2001年の創業以来 リピーターと口コミだけで
大繁盛している東京青山にあるレストラン
「カシータ」
創業以来一度も広告宣伝費を使うことなく
週末の予約は3ヶ月先待ち。
東京の激戦区であり、しかも予算は決して
安くはないお店に関わらずです。
予約の取れないレストランとしても有名ですね。
カシータが実践していることは主に二つです。
一つは基本価値を掘り下げること。
例えば、料理が美味しい、お店がきれいというレストラン
のあるべき姿を徹底して掘り下げている。
二つ目は付加価値を上げること。
「今日のスペシャルを明日のスタンダードに」
という言葉に集約されるように、
スタッフはお客様が喜ぶことなら出来る限りのことを
しようと、お客様の笑顔を想像してサービスに
取り組みます。
結果とても喜んでくれたとしたら
そのサービスは明日には皆が当たり前に出来るように
していく。
この積み重ねが続いていくと他店にはない
圧倒的なおもてなしが生まれ、ファンや口コミが
溢れお店は繁盛し、スタッフのやり甲斐も高くなるわけです。
顧客を喜ばせることでスタッフも生き生きし
さらにお店も繁盛する。
感動経営とは何だろう?
お客様相手の仕事をされている方なら一度
カシータを体験されることをおススメします。
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