4月前半:建築関連のトピックス
4月に入って新元号「令和」が発表されて
なんとなく気分が改まる感じがするのとともに
「平成最後の○○」
みたいな文字をよく目にするようになりました。
国交省でも新しい動きがありましたね。
国交省が窓の防火認定に樹脂製や木製を追加。
というニュースです。
(改正の概要)
(1)使用できる枠の種類の追加
これまで使用可能であった鉄製のものに加えて、住宅等に一般的に使用されるアルミニウム合金製(屋内側が樹脂で造られたものを含む。)のもの、断熱性に配慮した樹脂製や木製のものについても、告示に定める一般的な仕様として位置づけることとしました。
(2)使用できるガラスの種類の追加
これまで使用可能であった網入りガラスに加えて、防火上有効に炎を遮ることができることが確認された耐熱強化ガラス、耐熱結晶化ガラスなどの透明な防火ガラスについても、告示に定める一般的な仕様として位置づけることとしました。
なお、断熱性に配慮し、上述の防火ガラスと一定の低放射ガラス(Low-Eガラス)との組み合わせによる複層ガラスを使用することも可能としています。
(3)ガラスの取付部材及び取付方法の基準等の追加
新たに告示に位置付けた枠及びガラスの使用にあたっては、窓の開閉形式をはめごろし(FIX)とし、かつ、当該枠及びガラスの種類の組み合わせに応じた寸法の開口部に設置する必要があるほか、火災時にガラスが脱落しないこと及び非加熱面へ炎を出さないことを求めるための所要の部材を設置することとしています。
なお、今回の改正の対象となっていないはめごろし以外の開閉形式の窓(滑り出し窓等)については、所要の性能が確認されたものについて、順次、告示に位置づけていくこととしています。
これまでの実験等の成果を踏まえた追加仕様
サッシ種類(FIX窓)
木:網入ガラス+Low-Eガラス ~1,050㎜×~1,550㎜
樹脂:網入ガラス+Low-Eガラス ~800㎜×~1,400㎜
アルミ・アルミ樹脂:網入ガラス+Low-Eガラス ~800㎜×~2,250㎜
アルミ・アルミ樹脂:耐熱結晶ガラス+Low-Eガラス 780~920㎜×1,100~1,890㎜
鉄鋼:耐熱強化ガラス+Low-Eガラス 700~1,200㎜×850~2,400㎜
鉄鋼:耐熱結晶ガラス+Low-Eガラス 1,000~1,200㎜×1,600~2,400㎜
…大切なのはこれまでサッシも不燃の材料じゃないとダメ
とこだわっていたサッシ枠部分も断熱効果の高い
「木」「樹脂」「アルミ+樹脂」を使って良いとなったことですよね。
国交省の該当ページでは
「現状の窓サッシ(住宅用)においては、アルミ製(55.7%)、
アルミ樹脂製(31.4%)、樹脂製(12.8%)が主流」となっていますが、
ローコストの建売分譲がアルミ製を使っているだけで
注文住宅はほとんどアルミ樹脂か樹脂になっている気がします。
それと、
今後「はめごろし以外の開閉式の窓(滑り出し窓等)」も追加されそう、というのがいいですよね。
家の断熱性能を考えるというなら実際にはFIX窓だけ木や樹脂製をOKにしても、
家全体の窓の中ではほんの一部でしかないわけであまり意味がないですよね。
それに日本の場合、どうしたってまだまだ「引き違い窓」の文化ですから
リビングや居室に取り付けられる大きな引き違い窓がOKにならなければ意味がありません。
日本の家の省エネ化を促進する上でも、国交省さんにはこの動きを加速してほしいと思います。
詳しい仕様はコチラ⇒国交省HP内該当ページ
記事 コミュニティビルダー協会代表 浄法寺亘
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