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東急建設のモクタス

公開日: : 最終更新日:2019/03/02 住宅営業, 国産材, 工務店

みなさんはこの前、東京ビックサイトで開催された

『住まいの博覧会』

は行かれましたか?

ナイスさんと取引のある住設メーカーや

木材関連の商社さんなどが出ていて

とても面白かったですよ!

 

その中でも私が注目している一つが

東急建設さんとナイスさんが共同で行っている

木造非住宅に活用している

「モクタス」

です。

 

通常ならばスパンを飛ばすために特注で頼まなければならない梁材を組み合わせ方を工夫して既存規格の6mの長さの梁でなんとかしてしまうというものです。

実際にどう工夫しているかというと、

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こんな感じで梁を縦横だけではなく斜め方向で組んで強度を高めるというやり方です。

エントランス、食堂、講堂、体育館、幼稚園や老人施設のコミュニティホールなど広く大きな空間は、多くの中大規模木造建築に求められる要素のひとつです。

ポイントとなるのは、スパンと呼ばれる柱と柱の間の距離。その距離が長ければ長いほど、広い空間を実現することができます。

そこで、東急建設のモクタスは構法研究と技術開発により、6メートルの規格流通材で、短納期かつ低コストで中大空間を創出する独自の構法を開発したわけです。

人口が減少し住宅産業が縮小していく中、工務店さんの生き残りの道のひとつとして有望なのが「木造非住宅」のカテゴリーです。

新耐震基準の前に建てられた公共物の建替えや幼稚園などはこの先増えていくはずです。

この機を逃さず受注を増やしていくことに一歩足をふみ出しても良いんじゃないでしょうか?

 

そのほかにも

1.法的基準をクリアした耐火技術

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モクタスが提供する中大規模木造建築も、この基準を満たしているそうです。

主要構造部の防耐火にかかる工法は、木材を石膏ボードなどで被覆するメンブレン型や、大断面集成材を用いるものなどが一般的ですが、いずれも美観やコスト、納期の面で問題があります。

東急建設のモクタスは、それらの問題を解決するための研究に取り組んでいます。木材を組み合わせることによって火災に対して構造材を守り、木の質感、温もりをそのままに、法律が定める耐火性能を達成する技術を開発中です。

2.RC造に迫る遮音技術

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用途や目的を問わず、建築物には必ず遮音性能が問われます。

しかし、コンクリートや鉄骨と比較すると、木という物質は軽いため、遮音性能はどうしても低くなります。

東急建設のモクタスでは、この木の弱点を克服する技術を開発。ゼネコンならではのさまざまな建築プロジェクトで培った技術を発展させ、床構造に防振構造を取り入れた独自の遮音システムを開発。

RC造やS造に匹敵する遮音性能を実現するために、さらなる研究を重ねています。

3.美観を永く保つ耐候技術

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天候に晒される建築物は、常に劣化と戦っています。木造建築も例外ではありません。

木造ならではの木の現しによる美しい外観を永く保つため、東急建設のモクタスではさまざまな耐候塗料を使用した研究を行っているのだそうです。

耐候塗料を塗った木材を技術研究所の屋上で1年以上外気に暴露し、定期的に色差計で変化を計測したり、撥水性、防水性を評価するための実験も重ねています。

 

建築物の木造化に関する法律が平成22年に出来てから9年たちましたが、だいぶ形になってきたと思います。

先日も林野庁の主催で国内の木造民間建築物の整備拡大を目的とした「民間建築物等における木材利用促進に向けた懇談会 ウッド・チェンジ・ネットワーク」の1回目の会合が開催されました。

木造建築物の供給側だけでなく、セブン‐イレブン・ジャパンや東京急行電鉄、国際観光施設協会、日本ビルヂング協会連合会、東京海上日動火災保険など、木造建築物を利用する側の事業者も参加し、需給両面から拡大に向けた課題の解消に取り組んでいくことになります。

 

近いうちに地域の工務店さんのお仕事も住宅の建築は半分くらいになって、もう半分は非住宅が占める可能性が高いと思います。

いままで店舗などの建築をしたことがない工務店さんは、是非そういった受注も意識的に狙っていくことが大事ではないでしょうか。

 

 

記事 コミュニティビルダー協会代表 浄法寺亘

 

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