コミュニティービルダー協会は
「内閣府beyond2020」の認定および「外務省JAPAN SDGs Action Platform」の紹介団体です。

9月後半の気になったニュースから

公開日: : 最終更新日:2017/10/30 住宅営業, 工務店, 工務店 集客

2017年ももう3ヶ月しかないと言うのがビックリなんですが、

住宅業界的には9月から11月末まではだいたいお客さんが

増える時期なので、皆さん完成見学会などお忙しいでしょうね。

そんな中でも9月後半の気になったニュースをまとめてみます。

 

林野庁が平成28年木材需給表を発表

…国産材の利用をすすめている私たちコミュニティビルダー協会としては

注目のニュースです。果たして前年に比べて利用は増えているのか?

 

まず、『概要』について抜粋します。

林野庁は、毎年(1~12月)の木材需給の状況を明らかにするため、

「木材需給表」を作成しています。
木材需給表では、農林水産省「木材統計調査」、財務省「貿易統計」、

林野庁「特用林産物生産統計調査」、「木質バイオマスエネルギー利用動向調査」等

を活用して、我が国の木材の需要・供給量を丸太換算し、

用材(製材品や合板、パルプ・チップ等に用いられる木材)、しいたけ原木及び燃料材に

区分して取りまとめています。

 

とまあ木材というと家を建てる時の製材品しか一般的にイメージがないとは

思うのですが、実際はそのほかに

・合板

・パルプ、チップ

・しいたけ原木

・燃料材

とあります。

だいたいの割合としては

・用材 92%

・しいたけ原木 0.4%

・燃料材 7.5%

なので用材が殆どを占めているわけです。

 

さて、動向表です。

FireShot Capture 38 - - file____C__Users_joe_Downloads_u003-28-b1.pdf

まず、平成28年の木材の総需要量ですが

7807.7万㎥で前年比3.9%増加

そのうち用材に関しては

7,194 万 2 千㎥で前年に比べて 105 万 9 千㎥(1.5%)増

この用材のうち

・製材用材は 2,615 万㎥で前年に比べ 79 万 2 千㎥(3.1%)増加

・ 合板用材は 1,024 万 8 千㎥で、前年に比べ 33 万 4 千㎥(3.4%)増加

・パルプ・チップ 用材は 3,161 万 9 千㎥で前年に比べ 16 万 4 千㎥(△0.5%)減少

用材の輸出量は 211 万 2 千㎥で、前年に比べて 16 万 9 千㎥(△7.4%)減少。

このうち、丸太は 65 万㎥で、前年に 比べ 4 万 2 千㎥(△6.1%)減少

・・・つまり建築に使われる木材が増えたといって良いと思います。

また、

燃料材の総需要量は 580 万 7 千㎥で、前年に比べて 184 万 5 千㎥(46.6%)増加

燃料材とは、木炭、薪、燃料用チップ及びペレットを示しますので

ひょっとするとペレットストーブの普及が増えているのかもしれませんが

原発が使えない分、発電所で使っているのかもしれません。

 

ちなみに

平成 28年におけるしいたけ原木の総需要量は 32万 8千㎥で、前年に比べて 1万 3千㎥(4.1%) 増加

なんでしょう・・・しいたけ作る人が増えているんでしょうかね?

 

さて、問題の木材自給率ですが

FireShot Capture 39 - - file____C__Users_joe_Downloads_u003-28-b1.pdf

平成28年の木材自給率は34.8%で

平成27年に比べて1.6ポイント増えています。

微増という感じなのですが、

表をよーく見てみると

用材部門(建築に関係する部分)は

・製材用材については国内が1.5%増に対し輸入が4.6%増

・パルプ、チップは国内が1.2%増で輸入が0.9%減

・合板は国内が9.8%増で輸入が0.2%減

・その他用材は国内が2.8%減で輸入が4.6%増

とトータルでいうと 国内が2.6%で輸入が1%増

となります。

つまり、建築に使われる柱や梁など構造材は

輸入材のほうが増えているということです。

たしかに、合板であっても国内産のものが増えているというのは

うれしいニュースなのですが、まさか

輸入材を加工して作った日本製の合板でないことを祈るばかりです。

 

あと、燃料材は国内が58.96%増とものすごい伸びを示しています。

これが自給率のうち1ポイントくらい稼いでいる感じですね。

 

最後に木材自給率の推移です。

FireShot Capture 40 - - http___www.rinya.maff.go.jp_j_press_kikaku_attach_pdf_170926-2.pdf

最悪だった平成14年の18.8%に比べればだいぶ回復してきたとはいえ

まだまだ国内の山林を守るには足りないといわざるを得ません。

 

私たちももっと活動を加速していきます。

 

その第一弾として、私たちの運営する住環境サイト『ハウジングバザール』内にて

木の家をつくる建築会社さんに限り、見学会などのイベントを無料掲載させて

いただきます。月間PV数は約200万、ユニークユーザー数は約75万です。

参考リンク

イベントのちらしデータをメール添付で送っていただければ、こちらで

アップロード作業はいたしますのでお気軽にご連絡くださいね。

 

記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺

 

 

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