大和ハウス工業、第1四半期決算で過去最高の四半期純利益を達成
2024年4月から6月の期間における大和ハウス工業の売上高は、前年同期比6.0%増の1兆2871億8200万円となり、4期連続の増収を達成しました。また、営業利益は前年同期比30.9%増の1218億4700万円、経常利益は同31.4%増の1193億6500万円、四半期純利益は同52.3%増の913億9300万円となり、過去最高を更新し ました。
本年度に入って国内戸建ての受注は対前年でマイナス20%くらいになっていますが、開発物件や賃貸の強さがそれをものともしない感じですね。
この増収増益の背景には、開発物件の売上増や戸建て・賃貸住宅事業の好調が挙げられます。具体的には、開発物件の売上増(392億円)、賃貸住宅事業など国内事業の業績向上(560億円)、および海外事業の売上増(53億円)が主な要因です。一方で、大和リゾートの売却やコスモスイニシア社の 持分法適用関連会社化による280億円の減収要因もありましたが、それを上回る成長を実現しました。
営業利益については、管理販売費が120億円に膨らんだものの、開発物件売却益(170億円)や原価率の改善(121億円)により大幅な増益となりました。
さらに、戸建住宅事業は売上高が2270億100万円(前年同期比16.5%増)、営業利益は83億4000万円(同130.7%増)と大幅な増収増益を記録しました。
国内事業では、注文住宅品質を有する分譲住宅の提供や、鉄骨商品の主力商品「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」や3~5階建商品「skye(スカイエ)」の販売を強化。また、ZEH商品や木造住宅商品、富裕層向けの高級戸建住宅商品の販売にも取り組んだ結果、売上戸数が大幅に増加しました。
海外事業においては、米国事業が堅調に進捗し、増収増益を達成しました。特にノースカロライナ州都市圏を中心に土地開発・土地造成事業を行うプレステージ社(Prestige Corporate Development, LLC)を完全子会社化し、米国東部での戸建住宅供給を拡大しています。6月末までの受注状況は、累計で前 年比8.4%増(棟数ベース)となっています。
大和ハウス工業は、2025年3月期の通期予想を上方修正し、売上高5兆3500億円(前年比2.8%増)、営業利益4300億円(同2.3%減)、経常利益3900億円(同8.8%減)、純利益2600億円(同13%減)と見通しています。当初計画から売上高1000億円、営業利益300億円、当期純利益230億円を増額しました。セグメ ント別では賃貸住宅事業、マンション事業、事業施設事業の計画を上方修正しています。
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