工務店 営業 ヘーベルハウス 木造に再挑戦
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最終更新日:2024/07/04
住宅営業
旭化成ホームズは、今回、木造住宅の新ブランド「Asu-haus」を立ち上げ、東京都日野市に宿泊体験ができるモデル棟をオープンしました。
川畑文俊社長は、「まずはエリアと棟数を限定して販売を行い、マーケットの評価を見ながら本格的な販売に踏み切るかを検討していく。本格的な事業化に踏み切る場合、別会社を設立する可能性もある」と述べています。
販売エリアは東京都城南・城西地区や都下の一部地域に限定され、2024年度には16棟、2025年度には25棟を上限として販売を進める予定です。
建物は、地域の自然環境に溶け込むシンプルな切妻屋根を特徴とするデザインで、木造軸組工法の低層住宅です。さらに、断熱等性能等級7を標準仕様としており、全熱交換型換気システムやエアコン1台の全館空調方式も導入しています。耐震等級3、耐風等級2も取得し、高いスペックを誇ります。
坪単価は135万円から設定されており、一般的なヘーベルハウスを上回る価格設定となっています。これは、一般的な木造軸組工法の住宅としては強気な価格設定ですが、事業を担当するGREENOVATION推進室の白石真二室長は、「断熱等級7を標準仕様とするなど、高スペックな住まいが提供する健康や快適さの価値を訴求していきたい」とコメントしています。
旭化成ホームズは、かつて「スクラムハウス」として木造住宅事業に進出しましたが、その後撤退した経緯があります。しかし、脱炭素化の流れを受けて、社内で木造住宅事業の可能性を再度検討し続けてきました。
坪単価135万円からという価格設定からも、普及価格帯での価格競争を目指しているわけではないことが伺えます。川畑社長は、「社会的な木造化の流れの中で、政府の補助金も木造の方が利用しやすい状況がある。SDGsといった潮流も踏まえ、当社の強みを十分に発揮できないエリアでの木造住宅の提供を検討していきたい」と説明しています。
旭化成ホームズが得意とする都市部だけでなく、都市周辺の郊外エリアでも木造住宅のニーズが高いことから、エリア戦略の一環としても注目されます。また、ヘーベルハウスという軽量気泡コンクリート板を特徴とする同社にとって、木造住宅への再進出はどう出るのでしょうか。
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