工務店 営業 5月の住宅ローン金利と見通し
先日、国内大手銀行5行が5月の住宅ローン金利を発表しました。
特筆すべきは、10年固定型住宅ローンの金利が全行一斉に引き上げられたことですね。
三井住友銀行では、10年固定の最優遇金利が0.31%の上昇を見せ、1.70%に設定されました。他の銀行でも0.08%から0.14%の引き上げが行われています。
これは、長期金利の上昇を受けた措置であり、10年固定の優遇前金利は、2013年11月以来の高水準に達しています。
具体的には、
りそな銀行の10年固定最優遇金利が1.78%、
みずほ銀行が1.5%、
三井住友信託銀行が1.345%、
三菱UFJ銀行が1.06%
となっています。
金利引き上げの背景には、
日本銀行が3月に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を撤廃し、
それにより長期金利が約0.9%まで上昇したことがあります。
これは、住宅ローン市場にも大きな影響を与え、
特に固定型住宅ローンに関心を持つお客様が増えることが予想されます。
住宅ローン市場は現在、変動型が約7割を占めており、
大手銀行は変動型住宅ローンの基準金利を2.475%で維持しています。
これは、日銀のマイナス金利政策の解除にも関わらず、
短期プライムレート(短プラ)の水準が維持されているためです。
ネット銀行や流通系銀行でも、低金利を武器に顧客を集める戦略は変わらず、
住信SBIネット銀行やイオン銀行は基準金利を引き上げたものの、
優遇措置後の最優遇金利を据え置いています。
金利上昇に伴い、固定型住宅ローンの選択をしがちな公務員さんが動く可能性があるのではないでしょうか。
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