工務店 経営 最近気になったニュースから 国交省の職人保護など
1.国交省が職人の単価を守る法令制定へ
国土交通省は建設業の人材確保に向け、
受注者と発注者の間の工事契約適正化に関する対策をまとめました。
技能労働者に適切な賃金が支払われるよう国が賃金の目安を示し、
受注者が不当に低い金額で工事を請け負うことを禁じるのが柱。
建設業法の改正案を来年の通常国会に提出予定です。
8日開かれた中央建設業審議会と
社会資本整備審議会の小委員会で
中間取りまとめを示し、了承されています。
それによると、公共工事の予定価格算出に用いる
「設計労務単価」を参考に、中央建設業審議会が
職種別に賃金の目安となる「標準労務費」を提示。
これを大きく下回る水準での受注を禁止して、
下請け事業者の賃金にしわ寄せが及ぶのを防ぎます。
違反した事業者に対して国や自治体が勧告する仕組みも設けます。
この他、建設資材の高騰などで追加費用が必要になった場合、
負担が受注者に偏らないようにする対策も盛り込んでいます。
金額や工事内容をどう変更するか定めた条項を
あらかじめ契約書に記載することや、
契約変更時に受注者と発注者の双方が
誠実に協議することを法律に明記するとのことです。
この動きは職人さん保護という意味でよい動きだと思います。
ただ、この法令をどうやって守ってもらうか、のところを徹底しないともったいないですよね。
2.住友林業が木杭の地盤改良を現場投入
住友林業株式会は8月、丸太を活用した軟弱地盤対策工法の
第一号物件を着工しました。
この工法は軟弱地盤に丸太を圧入し
地盤と丸太の双方で構造物を支えます。
木は光合成で大気中の CO2を吸収し、炭素として留め置き、
伐採し丸太になっても炭素を固定し続けますので、
この工法は木の炭素固定機能に注目した「地中に森をつくる」工法というわけです。
住友林業と飛島建設株式会社、ミサワホーム株式会社と
3社で共同開発し、2020年1月に一般財団法人日本建築センターより
評定を取得しています。
第一号物件を皮切りに環境配慮型の地盤対策工法として
戸建て住宅や集合住宅、非住宅建築物へ幅広く展開していくそうです。
この工法は軟弱地盤に丸太を圧入し
地盤と丸太の双方で構造物を支える工法です(LP-SoC工法)ので、
丸太は頭部を地下水位より深く設置し、
腐朽や蟻害による生物劣化を防ぎます。
圧入した丸太頭部を特殊な粘土で覆い
地下水位の増減による影響を回避し、
丸太頭部から基礎までを充填材(砕石)で締固め埋戻すもの。
工法の特徴としては
・低振動・低騒音かつ建設残土が発生しにくい。
・セメント系固化材を使用した工法などと比較して現場での飛散がありません。
・丸太直径は160㎜程度と小さく、圧入時の横への力を抑えるので周辺地盤の変位が生じにくい。
・養生期間が不要なので丸太打設後すぐに次工程に入れます。
とのこと。
放置林の間伐材利用などに使えるようになると、
再造林への橋渡しになるかもしれませんね。
期待したいところです。
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