工務店 経営 住宅メーカーから京町家の商品が発売
どんどん進んでいる国産材利用ですが
なんと住宅メーカーから
「国産材利用率100%」
の商品が発売されました!
その名も【那由他(なゆた)】です。
那由多といえば数の単位で、
とんでもない大きな単位(10の72乗とか諸説あり)です。
私がこの言葉を知ったのは往年の同名漫画なんですが
それはおいておきましょう。
発売したのは「菊池建設」さんです。
元々は静岡発祥の会社さんで
南関東に支店を持っています。
もう10年以上前ですが
静岡にあった本社にお伺いしたことがあります。
今は建材大手のナイスさんの子会社になっています。
創業者の菊地さんが宮大工の棟梁だったこともあり、
昔から本格和風住宅の雄として有名でした。
後世に伝統木造建築を残すために
「日本建築専門学校」
を設立したことでも有名です。
総合住宅展示場にもモデルハウスを出していますが
ひときわ目立つ存在です。
プレスリリースによると
~~~~
京町家の通り土間や古民家の吹き抜けなど、
伝統的な日本建築のデザインを踏襲しつつ、
断熱等性能等級の最上位等級である等級7を
確保しているほか、太陽光発電システムをはじめ、
省エネ・創エネ設備の導入等によりZEHを可能とし、
伝統と最先端技術とが融合した、
快適な現代の「和」の住まいを実現します。
また、従来商品「檜の家」と同様、
土台や柱だけでなく羽柄材にも檜を用い、
横架材である梁・桁は杉と唐松を採用するなど、
国産材使用率100%となっています。
当社は、5月9日に、農林水産省とナイス株式会社をはじめとする
ナイスグループ6社とで
「国産材の利用拡大に関する建築物木材利用促進協定」を
締結いたしました。
本協定に基づき、引き続き、伝統技術と現代技術を融合させた
木造の住宅・建築物の供給を通じて、国産材の利用を推進し、
持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
~~~~~~~
とのことです。
価格ですが52.5坪の
建物本体価格で
「70,900,000円」
です。
本体価格ですから、
もろもろ含めると
9000万円くらいにはなるのではないでしょうか。
もう思い切った感じですね。
中途半端な和風じゃなくて
本当に和風が好きな人で
かつ
性能も最高水準
を求める人だけに提供する商品だと思います。
なお中の様子や間取りはこんな感じです。
感想としましては
凄いものを「商品」にしたなぁ!
とは思います。
ただ、おそらくこの商品は
この間取りがメインでの販売を考えていないと思います。
たぶん60坪くらいが狙いではないでしょうか。
なぜなら
このクラスのお客様は
階段や2階の廊下、そして和室の広縁が
3尺幅というのは許さないでしょう。
あと玄関戸も。
やはり1億というのが落とし所のような気がします。
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