SDGｓは工務店にとって追い風

みなさんこんにちは。

（一社）コミュニティビルダー協会の浄法寺（じょうぼうじ）亘です。

【時代は確実に変わって来ています。】

ご存知でしょうか？

日本におけるＳＤＧｓの認知度は５４．２％

前年より１３０%向上！！

１０代では７０％。

※Dentsu Team SDGs2021調査より

 

認知度が５０％を超えれば８０％までは数年とかからないでしょう。

世界的大きな流れのＳＤＧｓ

でもまだまだ取り組めていない企業が圧倒的に多いのです。

しかし

工務店にとっては大チャンスなのです。

え！？どういう事？と思われるかも知れません。

 

実は工務店が国産材を使用し家づくりをする事で、

日本の森林環境の活性化や、新しい植林が進み

持続可能な社会への取り組みになります。

しかし、ほとんどの地元工務店が

そういったＳＤＧｓ取り組みに該当しているのにも関わらず、

それを告知しておらず

とても勿体ないことだと思います。

 

大切なのは

ＳＤＧｓに取り組んでいるかどうかに

社会の注目が集まっていることです。

以前に、著書で【SDGｓに取り組もう　建築業界編】を出版いたしましたが、

非常に早く、SDGｓが浸透していると感じる場面が増えてきています。

しかし、工務店はとても相性のいいSDGｓ。

活用しない手は有りません。

これから、数回に分けて、

SDGｓと工務店についてまとめて行こうと思います。

 

まず、そもそもSDGｓの前身のMDGsとは

発展途上国に向けた貧困や初等教育などの改善を目指した開発目標でした。

そのため先進国は、取り組みを行う途上国を援助したり、

支援したりする立場にありました。

 

しかし、ＭＤＧｓの期限を迎えても、

途上国が抱える栄養失調や経済格差などの課題が

解決されていなかったため、後身のＳＤＧｓでは

世界中の国を挙げて課題解決に取り組むことにシフトチェンジされたのです。

このため、ＳＤＧｓでは先進国は支援者という立場ではなく、

途上国と同じ立場で課題に取り組むことになりました。

 

ＳＤＧｓでは１７の目標と、それらを達成するために

１６９のターゲットが設定されています。

さらに、課題解決の指標に２３２の具体的な数値目標も掲げられました。

これによって自国が達成すべき目標のボーダーラインが明確になったのです。

ＳＤＧｓで掲げられている目標は、次の５つの特徴を細分化して、平易な言葉に置き

換えたものと理解していただくといいでしょう。

 

１．普遍性
先進国を含む国連に加盟する全ての国（１９３ヵ国）が行動することが前提です。

 

２．包摂性
「誰一人、取り残さない」という誓いに、人間の安全保障に対する理念を反映しています。

 

３．参画型

全てのステークホルダーが役割を担い、目標を達成するために参画する機会を

政府自らが設けたり、推進する後押しをしています。

 

４．統合性
ＳＤＧｓの策定の契機にもなっている「社会問題」「経済問題」「環境問題」の解決に、

ステークホルダーが統合的に取り組むことを重視しています。

 

５．透明性

国家間、あるいは民間が互いの状況を把握し、必要なところに必要なフォローができるよう

透明性を確保しています。

 

簡単にまとめると

世界みんなで頑張ろう！

そのためには国や政府が後押しをしよう！

出来ていること出来ていないことを正直に話し合おう！

ということだと私は思っています。

 

ちなみに日本では

次の３つをＳＤＧｓのモデルとして置いています。

これは、政府も推し進めるＳＤＧｓへの取り組みが、

さらにイメージしやすいように策定されたものです。

 

１．ＳＤＧｓと連動するSociety5.0（超スマート社会）の推進

２．ＳＤＧｓを原動力とした地方創生、強靭かつ環境に優しい魅力的なまちづくり

３．ＳＤＧｓの担い手として次世代・女性のエンパワーメント

 

大企業や業界団体だけでなく、

中小企業に対してもＳＤＧｓの取り組みを強化していく方針です。

これによって地方創生はもとより、

官民連携や技術革新による

長寿命かつコストパフォーマンスの良い

循環型社会の構築を実現していこうとしています。

 

さらに、国内外で近年頻発する激甚化しつつある自然災害に対抗するため、

防災対策を主流においた質の高いインフラ構築、

省エネルギーや再エネルギーの推進と

グリーンファイナンスの活性化など、

次世代に繋がり続ける環境をつくっていくことを目指しています。

 

次回は「工務店がSDGｓに取り組む理由」について書く予定です。

 

記事　コミュニティービルダー協会　　浄法寺亘