風姿花伝を読んで、仕事・弓道について考えてみました。
先日、ご縁がありまして、世阿弥の
『風姿花伝』※別名花伝の書
を読んでみました。
「能」について書いた本ですが、
他の稽古事やビジネスについても参考になると
よく記事になっていますね。
世阿弥はどんな人かというと、
小さい頃から美しく能が上手で
ときの権力者、足利義満にも気に入られて
能と言えば世阿弥という一代を築いた方。
ちなみに、世阿弥というのは略称で
「世阿弥陀仏」
が正式名称だそうです。
この風姿花伝は
30代半ばで書き始めたと言われており、
その後、世阿弥が、80歳近くで
亡くなるまで何度か改定をしたようです。
本の最後にも出てきますが
この風姿花伝の書は、もともとは門外不出。
跡継ぎとして認められた人間にのみ
読むのを許されたという書物です。
さて、中身ですが、
ほとんどは能の技術論や心構えについて記載されています。
有名な言葉では
「秘すれば花」
がありますね。
本の中で、度々この花という言葉が出てきます。
重要なキーワードと言ってもいいと思います。
ただ色々な意味で捉えられているらしく
すぐには「コレ」とはわかりませんでした。
基本的には
・お客様の感動
・盛り上がり
・演技が開花している状態
をさすもので、ビジネスに例えれば
「結果」
といっても良いかと思います。
わたしにとって特に印象的だった言葉は
「上手は下手の手本、下手は上手の手本とわきまえ工夫すべし。」
です。
上手な人が下手な人の手本になる。
これは、誰しもがわかっていることだと思うんですが、
下手か上手の手本。というのは、なかなか聞いたことがありません。
でも良く考えてみると思い当たる節がありますよね。
上手な人が下手な人を見て教えるとき
例えば
あなたは、ここが良い、ここが悪い。
このように直すと良い。
など教えることで、物事を再確認する。
自分のことを振り返ることができる。
そういうことってありますよね。
ちなみにこの本の中では繰り返し慢心を戒めています。
上手になっても、稽古する初心を忘れてはいけない。
ということです。
特に、若いうちは、その若さによって、実力以上に評価されることがある。
それで慢心して、稽古を怠れば若さを失ったときに、残るものはなくなってしまう。
と言っています。
弓道でも、似たようなことが言われています。
若いうちに的中にだけこだわっていると
やがて、年を経ていくとともに、
筋力が衰えたりしてその的中は失われていく。
そうなると、その人に対する評価は、
「あの人は昔は当たったのになあ。」
という憐れみだけになってしまう。
だから射技だけではなく、体配(所作)も一緒に鍛え稽古しなければならない。
それによって、自分の射に「射品」というものを備えなければならない。
そうすれば、的中が減ったとしても、
その射から見る者に感動を与えることができる
と言われています。
確かに弓道の称号で、範士と呼ばれる先生がたの射を見ていると、
その一連の動きを見ているだけで、
素晴らしいと心から感動することがあります。
仕事に例えると、これは何でしょう。
その人から醸し出される安心感や信頼感ではないでしょうか。
以前住宅会社にいたときに優れた高齢の職人さんに感じたり、
今でも色々なつながりの中で感じたりすることがあります。
すごい人なのに、ちっとも偉ぶらないむしろ話しやすくて謙虚。
落ち着いているけど
回答は早い。
行動も早い。
経験も知識もあった上で前向きである。
私もそんな存在になれるよう仕事も弓道も頑張りたいと思います。
記事 一般社団法人コミュニティビルダー協会 浄法寺亘
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