工務店 経営 夢ハウスさんのニュースから
先日、新潟県の夢ハウスさんが 綿半ホールディングスに子会社として
買収されたというニュースが出ていました。
ちょっとびっくりしましたね。
夢ハウスさんといえば創業者の赤塚会長が一代で作り上げた住宅会社さんです。
住宅会社だけでなく東新林業という製材会社も立ち上げて、
家具の生産もおこなってと
まさに住まいを一貫してフォローする体制をとられています。
私達が関わっていたのは10年ほどまえでしたが、
新潟県内だけでも年間何百棟もの受注を上げていて、
なにが凄いといってそのほとんどが「OB紹介受注」だったということです。
もちろん昔は(もっと昔はです)大きな会社になればなるほど、
きちんとした家造りをしていれば紹介受注は増えていくものなのでした。
しかし、今では純粋なOB客様の紹介での新築受注の割合ってどのくらいでしょうか。
夢ハウスさんではフランチャイズ展開をされていて、
現在でも300社を越える「パートナー企業」さんがいらっしゃったと思います。
登録されている会社さん工務店さんは、
実際に新潟の夢ハウスさんの本社に行って、
その材料(柱とか梁とか)の立派さとその値段に驚き、
「これなら売れる!」とパートナーさんになっていたと思います。
それも自分の会社、商品の独自化という意味では素晴らしかったと思います。
でも、本当の夢ハウスさんの素晴らしいところは別にあると私達は思っていました。
それは、赤塚会長の「お客様を思う心」です。
一例を上げると、夢ハウスさんの社屋の中には、
給湯器やキッチンなどの新品の住宅設備が保管されている場所がありました。
これから建てる用に準備を待つ保管所でしょうか?
違います。
建てたお客様の住宅設備が不具合を起こした場合に
「まず取り替えるための設備」
だったんです。
最近の高度な設備でも、
初期不良やすぐには原因の判明しないトラブルというものは
たまに起きます。
そんな時、普通の会社なら
トラブルの連絡が来る
↓
現地を見に行く
↓
解決できない
↓
製造メーカーに連絡してアポイントを取る
↓
メーカーの判断に従って部品の交換
↓
様子を見る
といった流れだと思います。それがきちんとした正当な対応です。
でもとりあえず使えるまで数日かかる場合もあります。
でも赤塚会長の考えは違ったんですね。
「設備が使えない間お客様は大変なんだから、
とりあえず問題のない新品と取り替えて
お客様に安心して使ってもらって
それからトラブルの起きた設備の調査をしよう。
それでその設備が直ったらまた取り替えよう。」
という考えだったんですね。
凄いですね。ひょっとしたら考えつく社長さんはいるかも知れませんが、実行しているがほんとうに凄いです。
『お客様の身になって考える。』よく言われる言葉ですが、ここまで出来ている会社さんはすくないのではないでしょうか。
他にもOBのお客様に喜んでもらうために、お客様との旅行用にマイクロバスを買ったりしていました。
「儲かっているからできる」のではなく、
たぶん儲かる前から
「自分を信じて任せてくれたお客様のために
自分のできることはやる」
という信念があったのだと思います。
きっとその行動の結果お客様に喜んでもらうこと
感謝されることが嬉しかったんじゃないでしょうか。
良い材料を使うのは売るためじゃなくて、
それがお客間にとって良いと信じるから使う
それだけのことだと思います。
ちなみに経営の神様と言われている松下幸之助さんはこう言っています。
『感謝の心が高まれば高まるほど
それに比例して幸福感が高まっていく』
『苦労を語る前に、
まず自分自身の幸福に感謝したい』
インターネットでもリアルでも
他者に対する不満を口にしている人を
時々見かけます。
やっぱり、人付き合いするなら
愚痴っぽい人と明るい人だったら
明るい人のほうがいいですよね。
ありがとうって言われるほうが気持ちもいいですよね。
あなたは一日何回ありがとうと言っていますか?
私もどちらかというと口にするのが苦手なのですが
自分の幸福のためにも周りの大切な人の幸福のためにも
努力せずに言えるようになるまで頑張ろうと思っています。
記事 コミュニティービルダー協会 浄法寺亘
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