工務店 経営 仕事と趣味
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皆さんこんにちは。今回は私の尊敬する弓道人の1人であるジェローム・シュシャンさんの書いた「働くことを楽しもう」と言う本の中から一節を紹介したいと思います。
ジェロームさんはチョコレートで有名なゴディバジャパンの社長さんでフランス人です。社長に就任してから5年間で売り上げを2倍、7年間で3倍にしたと言う凄腕のビジネスマンですが、弓道では錬士と言って「先生」と言われる腕前をお持ちです。
この本の中でジェロームさんは、今のように今の時代、働き方が劇的に変化しているので仕事と趣味、仕事と遊びの境界線は崩壊するのではないかと言っています。
特にコロナもあって昔は働いている場所と働いていない場所がはっきりと分離されていましたが、今は技術によってオフィスではない別の場所で働く多くの人が出ています。
そして、私たちの心は場所にこだわらずいつでもどこでも素晴らしい相手を考えることができる。日本人は仕事とお金を結びつけ趣味はお金と結びついていないので重要ではないと考えがちですがお金をもたらすかどうかよりも、「考え方」が大事ではないか、何かを一生懸命にするならば、仕事も趣味も同じではないですかと仰っています。
なんとなく私のイメージでは、西洋の人の方が仕事とプライベートをくっきりと分けている気がしていたのですが、ジェロームさんはそうではないようです。
これはジェロームさんの趣味が「弓道」であることも大きく関係しているかもしれません。これは弓道でなくても「道」が付いている茶道や華道などでもおなじでしょうけど、規律や努力が求められるからです。だから、趣味である弓道からビジネスに大きな示唆を得られていると言うのです。
例えば弓道には「正射必中」と言う言葉があります。これは弓道している人では知らない人がいない言葉です。これは正しい形の運行を行えば的に必ず当たると言う意味です。もっと言えば弓道の型には「射法八節」という八つのプロセスがあり、これを正しく行えば的に当たる、と言うものです。当てるではなく当たるなのです。
つまり、目標を定めたら結果ではなくプロセスの一瞬一瞬に集中をする、そうすれば結果はおのずとついてくると言う意味です。ジェロームさんは以前にも本を出されていますが、この言葉をとても大事にしています。
弓道では目先の的中を得るために小手先のテクニックと言うのはやはりあるのですが、あまり長持ちはしません。続けていると体に無理をさせていることが多く故障の原因になったりするからです。
ビジネスでも短期的な売り上げを出たくなるような場面はいくつもあるけれど、それでもやはり理念やその仕事の持つ意味を大事にしてきたそうです。もちろん、結果ををないがしろにするというわけではありません。失敗したときには、真摯に向き合いどのプロセスに問題があったのか検証して次の仕事に生かすようにしてきたそうです。
皆さんも本当に好きな趣味があれば、きっと仕事に生かすことができるのではないでしょうか?
また逆に仕事の考え方を趣味に生かすこともできるのではないでしょうか?
どちらも世界に1人だけの「自分」の一部ですよね。
記事 コミュニティービルダー協会 浄法寺
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