工務店 経営 住宅向け木材、米国で高騰
日本経済新聞に、
「住宅向け木材米国で高騰 対日価格は2割上昇 2×4住宅市場縮小も」
というニュースが出ていましたのでこれからの住宅業界などもからめて紹介しますね。
今、アメリカの方でDIYが非常に何か流行っていると、もともと欧米というのは家に関して自分で直したり付け加えたりして家の価値を上げていくというのが当たり前のところがあるんですが、住宅着工も増えてすごくツーバイフォー材の需要がすごく増えているということが出ています。
実は新型コロナの影響があってこのところずっとメーカーの方が生産を抑えて木材を作るのを抑えていたのもあって供給が多いついていないということなんですね。価格上昇するっていうと大変なんですが、どのくらい上がっているかと言うと実際最高値を更新中。いわゆるSPFですね、スプルース・パイン・ファーのことですが、こちらの方が上がっているのだそうです。
なぜこんな最高値更新中なんてことになってしまったかと言うと、さっき書いたようにメーカーは新型コロナで大変だから重要減るだろう!と考えてレイオフいわゆる大量解雇して減産したわけです。
ところが、木材メーカーの予想に反して在宅の時間が増えたことで家の中のリフォームとかちょっと変えたいとか、キッチンですとか庭のフェンスとかですねまあそういった家の中を改修したいという人が増えてしまったんです。しかも4月には90万戸を割った住宅着工数が7月には150万戸弱というところまで戻ってきている。150万戸ですよ!すごいですよね。日本なんか注文住宅が年間30万戸割っているというのに。アメリカの工務店さんは経営が上向きますね。
それで木材メーカーは増産したいのですが、もう減らしてしまった従業員も再雇用しようとしても既に他の会社に就職してしまったりとかしてて戻ってこない。増産できないが需要はあるということで、値上がりとなってしまったんです。
実際に日本の住宅市場を考えてみますとツーバイフォー材というのは結構カナダから輸入してます。例えば輸入住宅型の代表で言うとセルコホームさんがありますけれども、こちらの材料がさっき書いたように122%値上がり、2割増ということですよね。おそらく、この事態になる前に今期分とかは確保しているでしょうから、材料費が上がってすぐに住宅自体の価格が上がると言うことはないと思います。
5月あたりの受注数っていうのはハウスメーカーのIRなど見ますと前年比で3割減くらいしている所が多いようです。7割経済ということがよく言われて
前年比70%ですねそれ前年比で40%割っているハウスメーカーもあります。この7月8月ぐらいので少し持ち直してきたかなというところではあるんですけれども、それでも前年の数字自体が消費増税後ということもあっ
てもともと良くない数字だったんですよね。それに対して前年比を大きく割っている状況です。
記事では商社さんの意見として価格上昇が続けば別の材料やツーバイフォー材やSPFを使わない軸組構造への変更が進むってことが書いてありますが、と同時に『消費者が地震や台風に強いツーバイフォー住宅を選びにくい可能性もありそうだ』なんて時代遅れもはなはだしい意見が載ってます。
この記者さん、あまり最近の住宅のこと知らないのかなと思ったりしました。
元々ツーバイフォーを使う住宅市場というのも限られた市場(全体の2割もいくでしょうか?)ですし、例えば構造の材料費が高くなったからといってすぐに軸組に移るということは考えにくいことですよね。
住宅価格で言っても構造材料費っていうのは2割もいかないですよね。ただ、SPFに関して言えば軸組(在来)構造で使われる集成材のもとになったりするので、集成材がこれから少し上がってきたりする可能性はあるかなと思います。ただ実際のところそれで原材料が2割値上がりしたからといって
それが構造を根本的に変えるということはないでしょう。
ただし、木造メーカーの利益率っていうのがちょっと落ちる可能性はあるかなと思います。そうすると2割3割と売り上げが落ちて更にそこからまた利益率が落ちるいうことがなりますので、総合的に考えて次にどういう手をハウスメーカーが打ってくるかなと考えると来年の3月、今期の締めが開けて、色々な手を打ってくるハウスメーカーはあるでしょうね。
実際に最近ハウスメーカーさんの本社の方と話をすると、来季に向けて広告もそうですし商品ですとか、そういったところをどういうふうに変えていくか、やり方(売り方)を検討していますよね。
今まで新聞広告ですとかテレビ広告ですとかまあそういったところを中心に行っていた広告施策が例えば WEB特にSNSのほうにに移っていったりとかまあそういった可能性というのは十分にあるかと思います。とっくに企業広告費はテレビよりもWEBのほうが上ですしね。今のモデルハウスビジネスも含めてハウスメーカーは大きな転換期に来ていることは間違いありません。
ではそうなった場合、今まで例えばホームページへやSNSでお金をかけずに集客できていた地域の建築会社さん、工務店さんが影響を受けてアクセスが減りWEB広告にお金をかけざるを得ない状況が生まれるかもしれません。ただ、SNSの世界は先行者利益がモノをいう世界でもありますから、
来年の4月までにいかにSNSでつながりを増やすか
これが地域工務店さんの大きな課題ではないでしょうか。
といいうことで研修の紹介です。
SNSの効果的な使い方、今7割の住宅購入者が希望している「オンライン商談」にフォーカスした研修です。
『企業メディア化真価道場』
記事 一社)コミニュティービルダー協会代表 浄法寺亘
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