工務店 経営 489万円の平屋
今週、私が目にしました記事と言いますかプレスリリースで
『徳島・香川の住宅不動産ショップ
戸建プラザが498万円からの住宅商品
平屋byRELAXを発売』
というものがありました。
え・・・平屋で489万円?
と思いますよね。
徳島県の会社さんでまぁプラザセレクトさんという
ところなんですけれども・・・すごいですよね498万円。
へたすると車より安いっていう話になってしまうんですが
このブランドを作った背景が載ってまして
ちょっと読んでみますと
「1000万円台というリーズナブルな価格設定でオシャレかつ高品質な新築住宅リラックスを販売する戸建プラザが創業6年目にして辿り着いた新しい一戸建ての形、多様な家族の在り方が一般的になりつつある現代においてコンパクトでお手入れのしやすい平屋住宅こそこれからの世の中に必要なのではないかと考えました。誰もが手に入れやすい価格設定と住まう人を第一に考えたこだわりの設備で、住みだしてからも自分達らしい生活を楽しんでもらいたいという想いから誕生しました。」
とのことです。
ちなみにその498万円と言う価格の家はどんな仕様のかというと
→建物の大きさとしては延べ床11坪1LDK
まあ他の大きさのプランもあるわけですが、それでも最大25坪
25坪タイプ3 LDKまでの21プランがありまして価格としては
498万円から1148万円とということなんです。
ここで
「標準仕様」
ということでプランニングの特徴として
こだわりの標準・4大エッセンスというものが出ています。
1.シューズクローク&土間空間
2.サンルーム
3.エントリーシステム(玄関ドア)
4.ファサードライン(正面につける縦格子)
もちろんプロから見れば、「これはどうなんだろう」とか思うところは当然あるわけなんですが、価格もこれだけ絞っていますからね。否定するのは簡単ですが工務店さんが例えば取り入れたらどういうところがいいんだろうというのはちょっと考えます。
まずこのこだわりの標準4台エッセンス、これってたぶんものすごく考えたと思うんですよね。
これだけ金額を削って、そしてやっぱり売れるというか、多くの人に受け入れられるためにはどうしたらいいんだろうっていうのをすごく考えたと思うんです。(予算があれば何でも入れられるかというとそうでもなかったりしますが…)
まずエントランスクロークということで収納ですね。特に女性の収納の欲求っていうものは男性からするとちょっとは桁違いにあるものだと思うんですが特にシューズ類というのは…男性の場合でも好きな人はもう何足を持ってます。特に女性の場合というのは本当に例えば普段使いのヒールとか会社に履いていくものと普段ちょっとお出かけするときは当然違うわけですし、それからブーツ類ですよね。ほんと場所をとります。その時々によって下手したら色違いのも同じ靴を持ってたりとかあるわけですごくクローズアップということです。
あとサンルームですよね。
これもですねやっぱり今は共働きの方が多いわけで、ずっと外に干しておくっていうのもなかなかできなかったりしますよね。
そう考えると、特に(プレスリリースに書いてあるわけではないんですけど)帰りが遅くなっても干しっぱなしで OK!これはお客様の日々の心配事をひとつ解放してくれます。まさしくそうだと思うんです。それから花粉や虫もつきにくくということもあります。サンルームに干していればこういうメリットありますよと。
花粉症のかたは当然多いわけですし、昔に比べてやっぱり虫がすごく苦手だという人も多いですよね。これはの女性だけじゃなくても男性もそうなんですけども…。すごく魅力的かもしれません。
ファサードライン・・・これはもう、このラインつければいいとかってそういう話ではなくて、外観に関するところで特徴がある、あらステキって思うような特徴を持ってるって言うのは強いですよね。特に家に来るお客様はほぼ玄関側しか見ないですし、もっと言えばお施主さんもそうですよね。
例えばハウスメーカーなんかで言ってもその辺はすごくブランドを大事にするっていうところではこだわりのあるところで、たとえば積水ハウスさんですとかデザインに対するこだわりはすごい大きいですよね。それこそ破風板の厚み何ミリにするかっていうところまで商品開発段階では考えるというのは有名ですけども、やっぱり外観というのを一般の人からすればやっぱりすごく分かりやすい特徴だと思います。住宅会社のホームページの中でも特に人気のコンテンツですよね外観例施工例は。そこにひとつ共通の特徴があるというのはブランドとして強いですよね。ベンツのマークしかり、BMWのグリルしかり。
もちろんプロからすればまあ断熱性能とかまあ耐震性という機能性はこだわりたいところです。
ただ、そこに目がいってないうちには例えばこういう分かりやすいところから示してあげるっていうのも一つの方法かなと思います。特にこの会社さんの場合は建売ですとかそういったほうが強い会社さんみたいです。つまり土地建物両方合わせた金額で勝負しなければいけないわけです。そして徳島県ですが、平均年収は決して高い県ではありません。ネットで調べたところでは都道府県ランキングでは30位です。そういったところでどうやってやっていくかいろいろ考えた結果だと思います。そしてそれを隠さずプレスリリースを出してやっていくというのは当然覚悟をいることです。
造り手には色々な考えがあって
お客様にも色々な条件があって
あれはダメだと否定するのではなくて
どういった意図があるんだろう?
自分が参考にできることは何だろう?
と考えて自社の家づくりを見直してみるのがやっぱり面白いんじゃないかなと思います。
プレスリリース先のリンク https://www.sankeibiz.jp/business/news/200618/prl2006181302115-n1.htm
記事 一社)コミュニティービルダー協会 浄法寺亘
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