８月のトピックス

台風で少し涼しくなったと思ったのもつかの間

また暑さが戻ってきましたね。

西日本では記録的な暴風が吹いて、思いがけないところからの

雨漏りなども起きているようです。

８月も終盤ですので、８月にあった住宅関連のトピックスをまとめてみました。

１．国交省が「空き家対策の担い手強化・連携モデル事業」の採択事業５８件を決定！。

…今年の５月２４日から６月２５日にかけて募集していた事業です。事業概要としては

各地における空き家対策を加速するため、空き家に関する多様な相談に対応できる人材育成、
多様な専門家等との連携による相談体制の構築、地方公共団体と専門家等が連携して
共通課題の解決を行うモデル的な取組について支援を行い、その成果の全国への展開を図るもの。

ということで部門は２つ

部門１：人材育成と相談体制の整備

空き家に関する多様な相談にワンストップで対応でき る人材の育成、地方における法務、不動産、建築等の 専門家等と連携した相談体制を構築する取組を支援。

…つまり地域それぞれでたらいまわしにしない窓口をつくるシステムをつくりましょう、ということですね。

部門２：共通課題の解決

空き家の発生抑制、除却、利活用等における高度なノウハウを要する事例について、具体のケーススタ ディとして蓄積する取組、全国の多様な取組事例に ついて情報共有を行う取組を支援。

…成功事例をみんなで共有するシステムをつくりましょう、ということですね。

今回の応募総数は、部門１が７１件・部門２が６１件のうち

部門１は３６件　部門２は６１件　がそれぞれ選定されたそうです。

ちなみに部門１では一般社団法人とか公益法人、協議会みたいなところも多いのですが

企業や設計事務所も選ばれています。

たとえば

兵庫県の株式会社ごとう建築設計事務所さん

埼玉県の株式会社三友システムアプレイザルさん

福島県の株式会社ジェイアール東日本企画さん

あとは建築系コンサルタントが多いですね。

ホームページでみたところ、ごとう建築設計事務所さんは

スタッフ６名の普通の設計事務所さんみたいです。

それでもこういったお仕事を立ち上げて予算取りできるんですね。

皆さんでも可能ではないでしょうか。

参考リンク　→　http://www.mlit.go.jp/common/001247539.pdf

２．ＡＩＣＡから施工例コンテストの募集開始。賞金は総額１４０万円！

…ＨＰによれば当コンテストは、アイカ工業・アイカテック建材の商品を使用して2018年11月末日までに完成した全作品を対象とする施工例コンテスト。

応募締切は2018年11月30日、発表は当社ホームページ（http://www.aica.co.jp）他にて行います。

本年7回目を迎える当コンテストは、設計やデザイン業務に携わる方を対象に、当社製品について理解を深めていただくとともに、建築文化の向上と発展への貢献を目的として、2012年より開催しています。昨年は国内外から409件もの多岐にわたる作品のご応募をいただき、当社製品の新たな活用法の発掘や発信の場としても注目されています。

とのこと。

賞金：総額140万円（新商品賞除く）

・最優秀賞1点500,000円

・優秀賞5点各100,000円

・入選6点各50,000円

・特別賞10点各10,000円

※新商品「クライマテリア」「高耐候オルティノ」「アルディカ」を採用した作品で入賞された場合、
上記各賞に「新商品賞」として100,000円がプラスされます。

応募期間：2018年8月1日（水）～11月30日（金）

対象作品

・2018年11月末までに国内・海外で竣工したアイカ工業・アイカテック建材の商品を使用した全作品

・店舗、住宅、ビル、マンション、医療・福祉施設、公共施設等の新築・リフォーム・リノベーション

・内外装にアイカ工業・アイカテック建材の商品（化粧板、ジョリパット、ポストフォーム等）をご採用いただいた作品に限ります。

・1登録に対し1作品とし、建築物を設計した個人もしくは組織の応募に限ります。複数作品の応募をご希望の方は、1作品毎に登録してください。

・「新商品賞」対象商品・・・◆クライマテリア（素材感と高級感を追求した高意匠性塗材）
◆高耐候オルティノ（耐候性・耐久性に優れた粘着剤付化粧フィルム）
◆アルディカ（デザイン性・施工性に優れたUV硬化不燃化粧板）

…昨年の受賞作品を見てみましたが、一般の住宅も結構選ばれていますのでジョリパッドなどＡＩＣＡ商品を使っていらっしゃる方は応募しみてはいかがでしょうか？

ちなみに昨年の最優秀賞「ドーマー窓の家」富永大毅建築都市計画事務所

３．国交省が主要都市の地価動向を発表

…国交省では「地価ＬＯＯＫレポート」といって日本の主要都市を中心に地価の動きを発表しています。

調査地は

東京圏43地区、大阪圏25地区、名古屋圏9地区、地方中心都市等23地区　計100地区
住宅系地区・・・高層住宅等により高度利用されている地区（ 32地区）
商業系地区・・・店舗、事務所等が高度に集積している地区（ 68地区）
となっています。

全体としては「緩やかな上昇が継続」だそうです。

調査地域の９割が二期連続して上昇かつほとんどが0～0.3％の上昇率で

上昇の要因としては

■空室率の低下等オフィス市況は好調
■再開発事業の進捗により繁華性が向上
■訪日観光客による消費・宿泊需要が旺盛
■利便性の高い地域等でのマンション需要が堅調
上記要因を背景に、オフィス、店舗、ホテル、マンション等に対する投資が引き続き堅調。

【比較的高い上昇を示した地区】
■ 3～6%の上昇(13地区)
(札幌市)駅前通、(東京区部)渋谷、表参道、（横浜市)横浜駅西口、(名古屋市)太閤口、伏見、金山、
(大阪市)心斎橋、なんば、福島、(神戸市)三宮駅前、(福岡市)博多駅周辺、(熊本市)下通周辺

■横ばいから上昇(0%→0～3%)
(盛岡市)盛岡駅周辺、
(東京都)番町、佃・月島、吉祥寺
■上昇幅が縮小(3～6%→0～3%)
(名古屋市)名駅駅前、(広島市)紙屋町

しばらくは、地方都市でもマンション建設が続きそうですね。

ひょっとすると工務店さんの競合相手としてマンションも入ってくるかも知れませんね。

最近のマンションの断熱施工傾向やマンションから戸建てに住み替えた人のアンケートなど調べておくと良いと思います。

記事　コミュニティビルダー協会代表理事　浄法寺亘