『フラット35 住宅仕様実態調査』より 2
前々回のブログにまとめた
住宅金融支援機構(昔の公庫)から発表された
『2017年度のフラット35住宅仕様実態調査」
の続きです。
主な耐力壁の種類について
…まだまだ筋交いが56.4%と多いんですね。ちょっと意外でした。
これが地域で見てみると
…北海道はやっぱりだいぶ筋交いが減りますね、なんと2.5%しかありません。
東北も39.3%となって寒冷地は構造用合板が増えてます。
ただ、北陸とか中国地方も寒冷地を抱えているんですが筋交いが多いです。
逆に近畿が筋交いが少なく構造用合板が多いのは
省エネに関する意識が高いからなのかも知れませんね。
圧倒的に筋交いが多いのは76.4%と8割弱の数字を出している九州です。
寒い地域がないわけではない(中央の山間地域など)のですが
やっぱり暖かいところが多いからでしょうか。
2階床合板の厚さについて
…24㎜以上の床にしているところが92.5%と圧倒的ですね。現在では根太工法よりもラクに施工できて
平面剛性も高くなるとあっては採用しない理由はほとんどないですからね。10年前に比べると
23.4%増えてます。
通し柱の寸法について
…10年前に比べると12cm角材が79.8%⇒49.7%と30.1%も減少しています。かわりに増えているのが10.5㎝角材9.5%→28.4%と「通し柱なし」7.7%→21.3%で合わせると27.5%→49.7%と約2倍に増えています。ホールダウン金物の性能がよくなって金物工法が増えたということかもしれません。個人的には通し柱が減ってしまうのはちょっと残念です。
通し柱の材について
…10年前はムク材52.9%と集成材46.4%とほぼ拮抗していたのですが、5年前ではムク材26.8%と約半分に落ち込んで、再度33.85%と盛り返しています。個人的にはほぼ外国産材でできている集成材よりもムク材の方が好きなので、この結果は少しうれしいです。ただ、この調査では「材料がわからない」と回答した人が3000件中1679件もいたそうです。半分以上がわからないと回答するというのはちょっと異常な気がします。建築会社がきちんと説明していないのでしょうか。
ちなみに地域別で見ますと
…やはり北海道と東北は集成材の割合が高いですね。それに対してムク材の割合が高いのは九州。1地域だけ61.1%と過半数となっています。霧島材をはじめとした良材の産地でもありますが、一般ユーザーや建築会社さんの地域産材ムク材への意識が高いのかもしれませんね。僕のしっている工務店さんももともと材木屋さんで地域産材を使ったこだわりの家づくりをされています。
通し柱の樹種について
…こちらの調査でも「わからない」が1900件を越えていたそうです。非常に残念ですね。多いのは順に「すぎ」「ひのき」「レッドウッド」「ホワイトウッド」「米松」といったところ。「すぎ」と「ひのき」はほとんどムク材、「レッドウッド」「ホワイトウッド」はまず集成材でしょう。「ひば」はもっとあるかと思いましたが意外と少ないんですね。
今回はここまでにして次回で最終回となります。
記事 コミュニティビルダー協会代表 浄法寺亘
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