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国産材の未来について 最近のニュースより

公開日: : 国産材, 工務店, 社会

皆様いかがお過ごしでしょうか?私のいる地域(千葉市近辺)では花粉が猛威を振るっております。

私自身、こんなにくしゃみが出て目がかゆくなるのは数年ぶりのレベルです。

今年はヒノキの花粉がすごいとのことですが、これはやはり地域の工務店さんにどんどんヒノキの家を建てて頂くのがよいと思いました。

 

このところの国産材利用に関するニュースをピックアップしてお知らせしたいと思います。

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花粉が出ない杉続々と

https://www.agrinews.co.jp/p43676.html

…林野庁によると、無花粉・少花粉杉の生産は年々増えている。16年度の全国生産量は533万本で、杉苗木全体の25%に上る。ただ植林面積に換算すると、現存する杉の人工林の面積の0・1%に満たないのが現状だ。

植え替えを進めるには、苗木生産だけでなく木材の伐採が必要となる。それには国産材の利用促進が不可欠だが、近年の木材自給率はわずか30%台。同庁は「森林資源の循環利用を推進することは、花粉発生源対策の観点からも重要」としている。

同庁は、併せて花粉を発生させない広葉樹との混交林化や、杉の雄花だけに寄生して枯死させる菌類を活用した花粉飛散防止剤の実用化など、花粉発生源対策を掲げる。

日本農業新聞より

ちなみに、無花粉の杉は1992年に富山県で偶然見つかったのだそうです。

花粉がない杉は自然界に5000本に1本の割合にあるとされていて、同県が無花粉になる遺伝様式を突き止め、種を大量生産する技術を開発しました。

ただ、無花粉の木と花粉が少ない木を交配すると半分が無花粉、半分が有花粉となるので苗木で出荷する時に一本一本選別するのだそうです。大変です。

なお、神奈川県では数年がかりで県内の4000本のヒノキを調査して、2012年に全国で初めて無花粉ヒノキを発見しました。現在は挿し木で増殖に取り組んでいるそうです。

林野庁によると無花粉・少花粉の杉の生産は年々増えていて、現在では杉苗木の25%まで行っていますが現存する植林面積の0.1%に満たないので、花粉症に悩まされなくなるまではまだまだ時間が必要みたいですね(泣)。

 

国産材の需要創出へ訪日客向け総ヒノキづくり民泊施設を7月開設

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株式会社イレブンラボが行っている「活きい木育て若者プロジェクト」(神奈川県川崎市、代表:加藤寛)は、築35年のアパート物件の一住戸を活用して、新しい民泊施設モデルの構築を実施。 これは、海外の人たちに日本の香りの良い木材(ヒノキ)を知ってもらうために、内装や浴室やベットなどの家具にヒノキ材を取り入れた民泊施設。 本プログラム(クラウドファウンディングのキャンプファイヤーにて)の実施期間は2018年4月~6月に終了。

https://camp-fire.jp/projects/view/70793

こういった一つ一つの運動が国産材利用を増やしていくのだと思います。

一般の人にもっと国産材に対する意識や体験を増やしていかないと今の状況は変わらないですからね。

 

針葉樹合板の生産が最高に

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(日本経済新聞)

スギやヒノキなど国産針葉樹を使った合板の2017年度の生産量が300万立方メートルを超え、過去最高となったもようだ。住宅に使う構造用に加え、床材のフロア台板やコンクリート基礎工事用の型枠で引き合いが増えている。生産が不安定なマレーシアなどの南洋材合板の価格が高騰し国産材シフトが進んだ。

17年4月~18年2月の国産針葉樹合板の生産量は282万6700立方メートルと前年同期比7%多い。大手メーカーのセイホクは「3月もフル生産に近い状態で前年同月を上回った感触」という。3月実績が前年並み(約26万5千立方メートル)と仮定しても17年度では310万立方メートルに迫りそうだ。

日本合板工業組合連合会(東京・千代田)の川喜多進専務理事は「フロア台板や型枠用合板など新分野の需要を取り込めている」と語る。国産合板メーカーが新工場を建設していることもあり「今後も生産量増大は続く」とみている。

一方、南洋材を使った合板の17年の輸入量は290万4104立方メートル。前年比5%多いが、5年前に比べると18%少ない。18年1~2月の輸入量は51万637立方メートルと前年同期比1%少ない。

…ちなみにこの15年くらいで合板業界はがらっと様相を変えています。まず、中国の存在です。木材の輸入量は4800万㎥と日本の5000万㎥とほぼ並んでいます。

ロシアをはじめとした外材をかなりの量を買うことによって外材の値上げ、それと原油高こういった外的要因で国内の材料を使おうじゃないかとなっているわけです。

そうかんがえると国産材の未来もちょっとは明るいのかもしれません。

 

でも、やっぱり一番は一般の人たちが木や国産材への意識を高めてくれることだと思います。

 

記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺

 

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