3月後半の建築関連のニュースから
関東では桜も満開でだいぶあたたかい日が多くなって来ましたね。
皆さんの住んでいるところではいかがですか?
フローリングなどで時々出ている「サクラ」はほとんど「樺」みたいで
木目が似ているので「カバザクラ」と呼ばれているんだそうです。
ちなみに桜の品種のひとつとして「カバ(蒲)ザクラ」もあるので
紛らわしいですね(笑)
さて3月後半の気になったニュースとして
『レオパレス21とナックのリノベに関する業務提携』
があります。
建築業界(ハウスメーカー除く)の人であれば知らない人はいない2社ですが
ナックは以前にタマホームくっついたりしているので「今度は何だ?」と皆さん
思ってるんではないでしょうか。
ナックはご存知レオハウスの親会社です。
タマホームがナックのローコスト戦略を手にして、その後躍進したのは
皆さんご存知の通りですね。
ちなみにそれぞれのプレスリリースを見ますと…
(レオパレス21版)
■業務提携の背景と目的
レオパレス21は全国約28,000名の土地オーナー様が所有する約36,000棟のアパートを建築し賃貸管理を行っております。
ナックは1971年の創業以来、「暮らしのお役立ち企業」を目指し、宅配水の製造・販売、ダストコントロール商品のレンタル・販売、化粧品・健康食品・酒類等の通信販売の他、主要子会社株式会社レオハウスを通じて全国(北海道・沖縄を除く)約20,000棟の戸建住宅の販売を行っております。
本提携は、両社が建築した住宅オーナーのニーズに応えるべく、リノベーション分野での協働を目的としたものです。
レオパレス21は賃貸住宅以外の高齢者施設や商業施設の建築請負にも注力しており、この度リノベーション事業に本格参入することで、オーナー様のあらゆるニーズに応えられる商品ラインナップを展開してまいります。
なお、レオパレス21は、本提携に伴い、ナックの普通株式33.9万株(発行済株式数の約2%)を取得しております。
■業務提携の内容
レオパレス21とナックは5月中旬を目処に共同出資によりリノベーションの合弁会社を設立する方針です。
両社の顧客基盤とナックグループ傘下の施工ネットワークを活かし、将来的には、両社以外の顧客層にも営業活動を拡大してまいります。
(ナック版)
■業務提携の概要・目的
株式会社ナックは 1971 年の創業以来、「暮らしのお役立ち企業」を目指し、
宅配水の製造・販売、ダストコントロール商品のレンタル・販売、化粧品・健康食品・酒類等の通信販売の他、
主要子会社株式会社レオハウスを通じて全国(北海道・沖縄を除く)約 20,000棟の戸建住宅の販売を行っております。
一方、株式会社レオパレス 21 は全国約 28,000 名の土地オーナー様が所有する約 36,000 棟のアパートの建築
・賃貸管理を行っており、両社の強みを融合させリノベーション事業に本格参入することで、
収益力及び商品ラインナップ強化による顧客満足度と相互の更なる企業価値向上を目指してまいります。
なお、株式会社レオパレス 21 は、本提携に伴い、ナックの普通株式 33.9 万株(発行済株式数の約 2%)を取得しております。
■業務提携の内容
株式会社ナックと株式会社レオパレス 21 の顧客基盤やノウハウと経験を活かし、
リノベーション分野において協働することを目的として、2018 年 5 月中旬を目処に
リノベーションの合弁会社を設立する方針です。
ほぼ同じ内容なんですが、ちょっと違っているところがありますね。
レオパレス21のほうをみると
「両者が建築した住宅オーナーのニーズに応えるべく、
リノベーション分野での協働を目的」
と書いてあります。
つまり合弁会社を新しくつくるけど、新規のリノベーション受注ではなく
お互い(ナックは実質レオハウスでしょうけど)の既客が対象の受注を狙う
ということですよね。
そして、レオパレス21側がナックの株式を買っているということは
レオパレス21側がメリットを多く受ける側ということを意味します。
ナック(レオパレス)側としては既客のリノベーションというかリフォームは
自社で施工が十分に可能なはずですよね。
つまり、
・レオパレス21は新規の受注が厳しそうなので既客の賃貸物件のリノベーション工事を受注したい。しかし、提案力と施工部隊が確保できそうにない。
・ナック(レオハウス)は新規の新築受注が厳しいが施工部隊の仕事を回さなければならない。
ということだと思います。
ちなみに2018年度3月期の見通しは住宅事業部は赤字の見通しです。
参考:ナックのホームページのIRページ
まとめ
賃貸住宅受注の先行きはやはり厳しい。
戸建て住宅(ローコスト)は大手でも厳しい。
ただし、地場工務店さんがここで暗い気持ちになる必要はないですよね。
地場工務店さんには大手とは違った魅力があると思います。
しかし、それは単純に「安い」ということではないはずです。
それならローコストで売っているレオハウスと変わらないですからね。
私たちが考える工務店さんの強みを少し挙げるとすれば
「地域とのつながり」と「社長の考えを具体化した家」
だと思います。この2つがない工務店さんは逆にこれから厳しいでしょう。
もし、自社のありかたで悩まれていたらお気軽にご相談ください
記事 一社)コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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