3月上旬気になった建築関連のニュースから
三寒四温といいますが、本当に20度近くまで上がったと思ったら
翌日は10度以下…と毎朝、何を着ていくべきか迷う日々です。
東北では雪がなくなって地鎮祭が多くなってくる時期でもありますね。
皆さん体調には気をつけてまいりましょう!
3月にはいくつかニュースがありましたが、
建築基準法の改正案が閣議決定(3/6)
ポイントとしては
・既存建築ストックの活用および安全性確保
※最近の大規模火災をふまえて防火の具体化や空き家の有効活用が目的
・木造建築の推進
※循環型社会の形成が目的
ということで、既存建築物というのはつまり
「空き家」にほかならないんですね。
たとえば空き家の
・商業利用
・グループホーム
・保育所
への転用をしやすくする、ということ。
「戸建て住宅など小規模な建物(延べ床面積200m2かつ3階以下)を
福祉施設などに用途変更する場合には、
利用者が迅速に避難できる措置を講ずることで、
耐火建築物などにすることを不要とする。」
⇒耐火建築物にするってだけで大概、及び腰になりますからね。良いと思います。
「用途変更にともなって建築確認が必要となる規模の上限を
100m2から200m2に見直す。
また、既存不適格建築物を用途変更する場合に、
段階的・計画的に現行基準に適合させていくことを可能
に仕組みを導入する。」
⇒200㎡なら都市部のほとんどの住宅は上限内に収まりますね。
木造建築の推進について
耐火構造の対象用件の緩和になります。
・高さの適用 高さ13m軒高9m超 ⇒ 高さ16m超 4階以上
⇒住宅のほとんどは適用外になるのではないでしょうか。
・梁あらわしなどの木材「あらわし」仕上げの緩和
⇒実際のところ、これがあると住んでて癒されますよね。
安全性の確保について
・既存不適格建築物の所有者などに対する特定行政庁による
指導や助言を行う制度を創設
⇒つまりぼろくて壊れそうな空き家の家主なんかへの対応を一元制度化ってことです。
・防火地域・準防火地域内において、延焼防止性能の高い建築物の建蔽率を10%緩和
⇒防火性能がちゃんとあれば、もっと境界ぎりぎりまで建てて良いよってことですよね。
【目標及び効果】
①既存建築物の適切な維持保全・改修等を通じた、建築物の安全性の確保
及び密集市街地の解消の実現。
②古民家の商業的利用や、空き家等のグループホーム・保育所としての
活用といった既存建築物の活用等による経済活性化。
KPI(業績評価指標)
①地震時等に著しく危険な密集市街地の面積 4,039ha(平成28年)
→ 平成32年におおむね解消
②賃貸・売却用等以外の「その他空き家」数 318万戸(平成25年)
→ 平成37年に400万戸程度におさえる
こうして具体的に進んでいくと大分着工数も増えていくのではないでしょうか。
ただ2020年まであと少しですから、間に合わせようと思ったら
本当にギリギリのタイミングですよね。もうちょっと早めに手が打てれば
現場も混乱しなくてよいのですが…。
参考⇒http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000708.html
記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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