『中古住宅の購入』に関する意識調査 より
今日は急にとても暖かくなって「春一番」が日本中で吹いているみたいですね。
季節というのはいつも突然やってくるもので…私は寒いのが苦手なので
暖かくなるのは大歓迎です(笑)
ところで先日、住宅メーカー7社が合同で運営するサイト「イエノミカタ」と
総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウトが出した
中古住宅の購入を検討した経験(買った人も買ってない人もいる)のある東名阪エリアの
30歳以上の男女661名を対象に、中古住宅購入に関する意識調査を発表してました。
なお、調査の概要は
・調査日程:2017年11月2日(木)~11月9日(木)
・調査対象:中古住宅の購入を3年以内に検討した経験のある東名阪エリアの30代以上の男女
・有効回答者数:661名
・調査方法:インターネットリサーチ
・性別:男性391名(59.2%)、女性270名(40.8%)
・年齢:30代252名(38.1%)、40代215名(32.5%)、50代126名(19.1%)
とのことで、東京・名古屋・大阪エリアで中古住宅の購入を考えている30代以上の男女
661人をネットでアンケートとりました、ということですね。
質問1 中古住宅の魅力は?
中古住宅の魅力は
1位が「手ごろな価格」75%
2位が「立地条件がよおい」44%
ということで、手の届きやすい価格というのがやはり大きいと思いますが
私は2位の「立地条件」も侮れないと思います。
つまり「リセールバリュー」や「生活の便」というのを重視しているんだと思います。
むしろ営業としてはここを重点的に話すべきでしょうね。
質問2 中古住宅について不安な点は?
これ、1位の2つはもろに相関関係ですね。
実は4位に「耐震性などの住宅性能」というのがあったそうで
つまり
「自分では分からない部分の致命的欠陥」
ということですよね。
ここを販売会社や売主でなく第3者がどれだけきちんと
調査して保証できるかがカギでしょうね。
質問3 どのような情報が開示されていれば安心できる?
ちょっと設問が誘導尋問的な感じもしますが(笑)
でも妥当な結果ですよね。
4位は「新築時の設計図や設備」だそうです。
逆に言えば、地域の工務店さんが
こういったことをおろそかにしていたら中古市場、しいては
リフォーム市場では自分からお客様を逃していることに
なりますよね。
質問4 購入検討時どの会社で建てられたか考慮した?
むしろ「考慮しなかった」が1/3もいることが驚きです。
でも、まだまだ一般の消費者の意識はこのくらいということ
なのかもしれませんね。
質問5 どこの会社を検討しましたか?
その理由は?
ここでいう「ハウスメーカー」「ハウスビルダー」の定義は
ハウスメーカー…日本国内全域又は広範囲の規模で展開する大手の住宅建設会社
ハウスビルダー…限られた都道府県内で展開する中規模の住宅建設会社
だそうです。
もちろん、「ハウスメーカーだから安心」とまでは思っていないにしろ
地域の工務店さんよりはまあ安心だろう、と考えている訳ですよね。
そこには「自分が売ることになったとしてもリセールバリューになる」
との考えも当然ありますよ。でも、立地や質問3にあったような
条件があれば、それもひっくり返すことができるかもしれませんね。
確かに品質の一定さはハウスメーカーに一日の長があるでしょう。
施工基準書など100ページをこえますからね。
「住宅性能が高い」は本当は微妙なところだと思います。
ハウスメーカーの場合、商品構成によってものは大分ちがいますし
注文住宅であればすべての家の間取りが耐震性能に優れている
わけではありませんから。
「今回のまとめ」の文章~
今回の調査では、中古住宅の「見えない不具合」「設備の老朽化」や「耐震性」への不安が浮き彫りになりました。
また、これらの懸念を払拭するために、信頼できる会社が建てた家かどうかを検討条件に挙げる人も多いことがわかりました。
将来、ライフスタイルの変化などでマイホームを手放すことになった場合、
多くの人が購入を検討する「ハウスメーカー」で建てた家ならば、
有利な条件で売却できる可能性が高くなりそうです。
また、中古住宅へのさまざまな不安を払拭するために、
大手ハウスメーカー10社が統一基準を設け品質規格を担保する『スムストック』があります。
このようなしくみを活用できるのも、大手ハウスメーカーで家を建てることのメリットでしょう。
『イエノミカタ』では、今後も住宅に関するより充実した情報提供を心掛けてまいります。ぜひご利用ください。
~以上
と、つまり
大手ハウスメーカーで建てた家のほうが安心で有利な条件で売却できそうですよ~
だから大手の造った家のあつまる「スムストック」使いましょう~
と結んでいるわけですね。
あるていど結果のわかっている調査をつかって集客導線をはかっているのですが
それはともかく、一般消費者の傾向があらわれているとは思います。
まとめ
これから工務店さんがリフォームを受注していくためには、特に大都市圏では
一般の消費者が中古住宅を購入した時にはかならず「建てたところに依頼する」という
流れを作っておかないとどんどんリフォーム専門店などに受注が逃げてしまいます。
そうならないためにも不動産屋さんとの連携、建築時の設計図書の活用、定期点検など
けっこう出きることはあると思いますよ。
記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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