民間住宅ローン利用者の実態調査について
公開日:
:
最終更新日:2017/07/31
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民間住宅ローン利用者の実態調査について
住宅金融支援機構がフラット35を含む民間住宅ローンの調査結果を発表しましたのでまとめてみました。
主な調査事項
- 住宅ローンを知るきっかけ、決定に際して影響が大きかった媒体
- 住宅ローン利用の決め手となった事項
- 金利タイプ別住宅ローンの利用状況
- 今後の金利見通し
- 金利リスクに対する考え方など
調査の概要
・対象:2016年10月から2017年3月までに民間住宅ローンに借り入れをされた方
・媒体:インターネットによる調査
・回答数:1500人
1.金利タイプ構成比の推移
前回と比べて「変動型」と「固定期間選択型」の割合は減少し
「全期間固定型」が増えています。
ただ、前年までと比較すると変動型が圧倒的に増えています。
2.固定期間選択型の固定期間のタイプ構成
前年まで一定の人気があった「5年」が大幅に減って10年が61.2%と
過半数以上になっています。
3.全期間固定型の商品別内訳
フラット35以外の商品が45.9%と半数近くまで伸びています。
長期の低金利が続いた結果、民間の金融機関も全期間固定の
商品の内容を向上させている結果だと思います。
4.金利タイプ選択に影響を与えた要因
要因の影響度は
「借り入れ年月」が最も高く、続いて
「住宅種類」
「返済負担率」
「融資率」
となっています。
逆に
「地域」
「職業」
「年齢」
といった、住んでいる場所や借り入れをする本人の
内容はあまり影響がありません。
日本の場合はサラリーマンがほとんどなので
属人要因はすくないでしょうね。
5.金利タイプ別住宅種類
「建売住宅」「中古戸建」では「全期間固定型」が強いのは
おそらく単価が低めなので借入額が少なく抑えられているため
全期間固定の金利でも返済が可能だからでしょうね。
6.金利タイプ別返済負担率構成
実際のところ返済負担率が25%超えるような住宅ローンというのは
特殊な案件なのでそれ以下でみると、10%以下は返済が楽なので
多少金利が動いても余裕があるので金利が低い変動金利寄りですし、
逆に25%くらいになると負担が大きい分、変動リスクをさけて
全期間固定に寄るのだと思います。
7.商品特性や金利リスクへの理解度
返済中に金利変動リスクがある「固定期間選択型」「変動型」を
利用した方の5割近くが
「理解しているか不安」「よく(まったく)理解していない」
なのはちょっと恐ろしいですね。
8.住宅ローン商品を知るきっかけになった媒体
やはり多いのは「住宅販売事業者(営業マン)」ですね。
ついで多いのが「インターネット」「金融機関の店頭や相談コーナー」
逆に言うと3割のお客様は自分で調べているということですね。
9.住宅ローン商品を選んだ決め手(フラット35以外)
圧倒的に「金利が低いこと」で75%あります。
続いて「営業マンに勧められたから」
「手数料が安かったから」
とあります。
まとめ(工務店がとらえるべきこと)
・色々な商品の金利は抑えておきましょう
※お客様はそれで決めている人が多いですから。
・基本的な知識は持っておきましょう
※知るきっかけは営業マンが多いので他の会社との比較要因にされます。
・こういった調査結果も抑えておきましょう
※「皆はどうしているの?」という質問に答えられないとまずいですよね。
記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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