世界史に学ぶリーダー像(光武帝)
公開日:
:
最終更新日:2017/07/31
工務店
世界史に学ぶリーダー像(光武帝)
歴史をながめてみると色々なタイプの王様や君主、リーダーがいます。
世界史に残るだけあってすごい人が多いわけですが、
すべてを真似できなくても、すこしでも意識してよりよい組織にできたらいいですよね。
ということで、第1回は中国の後漢の創始者「光武帝 劉秀」です。
時代背景
当時の中国は劉邦の建てた「漢(前漢)」が約200年続いていたものの、外戚(皇帝の奥さんの一族)である王莽が帝位を簒奪し「新」という国を建てます。しかし、300年前の周代の政治を復活させようとしてうまくいかず農民反乱が各地ではじまり混乱していました。
うまくいかなかった例
1.土地の国有化…全国の豪族をはじめ皆が総スカン
2.近隣の国にも高圧的(高句麗を下句麗と呼んだり)外交…国境での小競り合いから戦争に発展。遠征するも負け続ける。
劉秀登場
こうした中、劉秀の一族も反乱軍として決起することになりました。
挙兵時には劉秀は貧しく馬を買うことができず牛に乗っており、緑林軍に合流してから朝廷軍より捕獲した馬に乗るようになったという逸話があります。
やがて新軍は緑林軍を滅ぼすため40万の兵を差し向けます。このとき緑林軍は1万弱。昆陽城に篭城します。
ここで劉秀はなんとこの新軍を打ち破ります。
戦術的には
「篭城している城から抜け出し、周辺で兵を募ってから本隊に奇襲をかける」
というものでした。雰囲気的には織田信長の「桶狭間の戦い」を想像するとわかり易いと思います。
そして、なんと2年の間に新を滅ぼし皇帝につくのです。
光武帝は中国統一と前後して奴卑の解放や租税の軽減、軍士の帰農といった政策により王朝の基礎となる人民の生活の安定を図る一方、統治機構を整備して支配を確立しました。地方に大きな軍を置かず小さな常備軍をおくにとどめたわけです。なにせ前漢滅亡⇒後漢成立までに当時の中国の人口は半分近くまで落ち込んでいたので。
後に三国時代の諸葛亮は劉秀を
「光武帝の部将は韓信・周勃に引けを取らず、謀臣は張良・陳平に劣らないが、光武帝が神の如き知謀を持ちみずから深謀遠慮を有していたため臣下は難事を未然に防ぐという賞賛されにくい功を挙げることとなった。いっぽう高祖は粗略であったために張良・陳平・韓信・周勃が(奇策や攻略といった)賞賛されやすい功を挙げることとなった」
と評しています。
ただし、劉秀は智謀だけの人ではありませんでした。
戦場では、多くの戦いで最前線に立って自ら得物を奮い、皇帝に即位後の鄧奉戦、劉永戦などでも、大軍を持ちながらなお最前線で騎兵を率いて戦う。
また、敵である銅馬軍数十万を降伏させたとき、降兵らがなお安心していないことを知って鎧もつけず巡察したため、降兵らはかえって「蕭王は真心を持って人を信じて疑わぬ、命をかけてお助けしようではないか」となったそうです。
皇帝についてからは「皇族であろうと法には従わなければならない」という態度を徹底しており、そのため自分自身遠出して、狩などで遊んで夜中に帰ったため、家臣に門を閉ざされて閉め出しをくったことが少なくとも2度あるそうです。
そして何より、中国の皇帝には珍しく、建国後に武将を粛清しませんでしたし、失敗した部下をむやみに殺すこともありませんでした。
学ぶべき点
・事に当たっては部下に任せる場合でも、自分が責任を取る立場に身をおく
・立場が下のものであっても真心をもってあたる
・原則や信念をはっきりさせ、それを守る
最後に
光武帝はあまりにも理想的な君主としてあったためライバルがおらず、物語や小説になりにくい(盛り上がりに欠ける)ため一般的な知名度はイマイチなのが難点といえば難点でしょうか。
記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
工務店の集客・営業ならジーレックスジャパン →ホームページはこちら
商品の差別化へ!制振装置はこちらから →耐震・制振装置
友達申請お待ちしてます! →代表浄法寺のfacebook
工務店のネット集客ならこちら →工務店情報サイト ハウジングバザール
関連記事
-
工務店 新人営業向け 住宅ローン金利について
2021/03/17 |
こんにちは、コミュニティビルダー協会の浄法寺です。 先月、住宅ローンの金利が出ていましたがごぞ...
-
工務店が「生涯顧客価値」を意識すると
2020/03/15 |
昨日は暖かったですね。三寒四温とは言いますが 寒がりの私としては早いところ「全温」とな...
-
4月上旬のニュースから
2018/04/07 |
今年の桜はあっという間に咲いて、あっという間に散ってしまいましたね。 みなさん花見はされました...
-
ソーシャルメディア活用してますか?
昨年流行語大賞にもなった「インスタ映え」 ご存知の通り”インスタ”は正確には”インスタ...
- PREV
- 林野庁による九州豪雨での流木災害調査
- NEXT
- 民間住宅ローン利用者の実態調査について