「エネルギー白書2017③」
コミュニティビルダー協会ブログ
6月上旬気になったニュースから
思いのほかボリュームがあります「エネルギー白書」の続きです。
第2部第1章「国内エネルギーの動向」から
再生可能エネルギー全般
再生可能エネルギーの定義って知っていますか?
私ははっきりとは捕らえていなかったのですが
「化石燃料以外のエネル ギー源のうち
永続的に利用することができるものを利用したエネルギー」
だそうです。その代表的なものとして
「太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス」
があげられているわけです。
今までの日本の再生可能エネルギーの導入の流れをざっとまとめると
1970年代
二度の石油ショックで「これはやばい」と石油から
まず「石炭、天然ガス、 原子力」への道を模索します。
1974年
通産省にて「サンシャイン計画」開始
太陽、地熱、石炭、水素エネルギーの4つ
の石油代替エネルギー技術について重点的に研究を開始します。
1980年
「石油代替エネルギー法」制定
新エネルギー総合開発機構(現在のNEDO)設立
・石炭液化技術開発
・大規模深部地熱開発のための探査・掘削技術開発
・太陽光発電技術開発
などが重点プロジェクトとして推進開始。
1993年
「ニューサンシャイン計画」スタート
それまでバラバラだった(官僚的ですね)
・新エネルギー
・省エネルギー
・地球環境
の三分野に関する技術開発を総合的に推進開始。
1997年
「新エネルギー法」制定
国や地方公共団体、事業 者、国民などの各主体の役割を
明確化する基本方針の策定や新エネルギー利用などを行う
事業者に対する財政面の支援措置などを定めました。
この結果、石油依存度は
1970年 75.5%
↓
2010年 62%
↓
2015年 41%
と下がっていくのですが、石炭などを含めた「化石燃料依存度」は
1998年 80%
↓
2015年 91.1%
に上昇してしまいました。
2011年の東日本大震災により原子力発電がストップして
火力発電に頼らざるを得なくなったからです。
それはともかく
2009年
「非化石エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」制定
つまり、「石油代替エネルギー」から、 再生可能エネルギーや
原子力などを対象とした「非化石エネルギー」とすることに
舵を切りました。
そして
2012年 固定価格買取制度(FIT)を導入
結果、
2015年度末までに運転を開始した再生可能エネル ギー発電設備は
制度開始前と比較して約8割増加したのです。
ここで、その発電設備のほとんどをまかなっている太陽光発電について
システム価格と導入量の推移を見てみましょう。
これ1kwあたりの金額ですからね。一般住宅の場合3~4kwくらいが多いので
仮に3kwとすると
1993年はなんと1050万円 誰も買いませんよね
2000年あたりで200万円強ぐらい 20年くらい使うと元が取れるようになりました
買ってもいいかなと徐々に導入量が増えます。
そして2011年
金額はあまり変わりませんが、大震災とFITの影響で爆速的に伸びていきます!
この頃、ソーラーパネルがとにかく足りなくて業者さんが右往左往していたのを思い出します。
今まで住宅設備にはなかった太陽光発電がもつ「エネルギー(=お金)を作り出す」
というチカラ(コージェネもありますが)はこれから標準化していくのでしょうね。
もちろん屋根への負担や雨漏り対策など解決していってほしいものです。
記事 コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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