「エネルギー白書2017」①
コミュニティビルダー協会ブログ
6月上旬気になったニュースから
◆経産省は「エネルギー白書2017」を公開。
まず全体の概要です。 DLリンク
- 福島復興の進捗(10P)
- 東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故への対応
- 原子力被災者支援
- 原子力損害賠償
- 東電改革等
- エネルギー政策の新たな展開(13P)
- エネルギーセキュリティの強化
- 環境制約と成長を両立する省エネルギー・再生可能エネルギー政策
- 競争活性化と自由化の下での公益的課題への対応
- エネルギー制度改革等とエネルギー産業の競争力強化(15P)
- 国内外電力・ガス産業の事業環境の変化(10P)
- 事業地域の拡大、異分野への進出、新サービスの創出といった企業動向
- 国内外の石油産業の動向
…とまあ「概要」にした分だけでも50ページ近くあるのですが、詳細資料になるとざっと見ても350ページくらいになるので気になった部分だけまとめます。
福島原発について
…発電所処理や除染は順調に進んでいます、というふうに読み取れます。興味深かったのは「福島イノベーション・コースト構想」です。
今回被害をうけた浜通り地域全体を「再生可能エネルギー先駆けの地」として、火力・風力・バイオマス・太陽光の発電所や付随する各種研究施設を建設する、というものです。
僕の親戚も東京電力で働いていたり除染作業員をしたりしているので、こういった新しい産業のもとで就職したり暮らしの助けになるとうれしいですね。
あと、『東電改革』ということで
(1)福島の長期展望と電力市場の構造変化を見据えた 持続可能な仕組みの構築
(2)東電改革、2011年の緊急体制から本格的体制を築く
(3)実行体制を早期に確立、早期着手を
ということが、細かに理念が書いてありましたが、具体策がわからなかったので評価できません。
引用
第1部第2章(3)中長期的な価格目標の設定
改正FIT法では、将来の買取価格の予見可能性を 向上させるとともに、その目標に向けた事業者の努 力やイノベーションによるコスト低減を促す観点か ら、電源(買取区分)毎に中長期的な買取価格の目標 を経済産業大臣が設定することとしました。従来、 買取価格は、「通常要する費用」を基礎として、利潤 や供給の量の状況等を勘案したコストベースに基づ いて算定してきましたが、今後はこの中長期的な価 格目標も勘案した上で算定することとなります。各 電源毎の価格目標は次の通りです。
①太陽光
・ FITからの自立を目指し、以下の水準を達成。
・ 非住宅用太陽光: 2020年に発電コスト14円/kWh 2030年に発電コスト7円/kWh
・ 住宅用太陽光: 2019年に調達価格が家庭用電気料金並み 2020年以降、早期に売電価格が電力市場価格並み
②風力
・ 20kW以上陸上風力:2030年までに、発電コスト 8~9円/kWhを実現。FITから自立した形での 導入を目指す。
・ 20kW未満の小型風力発電:導入動向を見極め ながら、コスト低減を促し、FITからの中長期的な自立化を図る。
・ 洋上風力発電:導入環境整備を進めつつ、FIT からの中長期的な自立化を図る。
~後略
つまり、住宅用太陽光は買取価格を下げる、という風に取れます。
あと、石油価格の下落によって石油メジャーの純利益がめちゃくちゃ落ちてます。
これをこのままにしておくメジャーじゃないと思います。ちなみに先日、パリ協定脱退を発表したトランプ政権の国務長官ティラーソン氏は前エクソンモービルのCEOなんですよね。
左手前:ティラーソン国務長官
もちろんメジャー各社は時代の流れには逆らえないとして前からパリ協定には賛成を示していますが…。
次回に続く
記事:コミュニティビルダー協会理事 浄法寺
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