コミュニティビルダー協会コラム~住宅ローンの見直しについて~
コミュニティビルダー協会コラム
~住宅ローンの見直しについて~
日経電子版に
『住宅ローン、交渉の電話1本で新車1台分削減』
という記事が載っていて面白かったので参考まで。
これは具体的に借り換えを検討して大きな節約ができた会社員さんの取材を基にしています。
金融機関の担当窓口によって温度差があったりするのが、実際に窓口で打合せをしていた僕としては非常にリアルに感じました。
まず。この会社員(以降Aさんとします)さんの属性です。
・普通の会社員
・住宅ローンを借りたのは3年前
・住宅ローン商品は「10年固定:金利1.15%」
3年前ですから既に結構低い金利ですよね。
一般的に借り換えに関しては
『ローン残高1000万円以上で金利差1%以上ならメリットあり』
といわれています。なぜなら抵当権設定の手続きなどで数十万円かかってしまうからです。
Aさんがまず調べた8月の適用金利(10年固定金利)は三菱東京UFJ銀行が0.5%、三井住友信託銀行が0.35%でした。
この0.35%で考えると金利差は0.8%で1%には届かないものの諸費用を除いても「国産乗用車1台分くらいの金額が削減できるはず」と算段しました。
まだローンの支払いをはじめて3年ということで残高がたっぷりあったのが効いたようです。
そこでAさんは実際にいくつかの銀行をピックアップして翌日訪問することにしました。
※早速行動に移すAさん、素晴らしいです。たぶんほとんどの人はここで止まってしまいます。私も見習いたいです。
まずB信託銀行の支店へ。意外にすいていて相談カウンターはすべて空席。
ここで聞きたかったことは2つ。
①借り換えの場合の適用金利
②ネットのシュミレーターではできなかった変則パターンの繰上げ返済の試算
です。
結局、サイトとおなじシュミレーターを使っていたので①はわからない。
②についても繰り上げ返済した場合の保証料の返戻率も
「それは保証会社でおこなっているので回答できません。」
とのこと。加えて仮審査だけでも2~3週間かかり、実際の融資までには翌月になるとのこと。
店舗では他の客を見かけなかったが、週末になると住宅業者がまとめて審査依頼が来て処理がおいつかないからとの理由。
Aさんは審査に必要そうな書類は全部持ってきていましたが、担当いわく
「まずは当行のサイトから申込をしてください」
との返事。※こういう担当者さんいますね(笑)
結局、担当者さんからは積極的な声はかからないままで名刺すらもらえなかったそうです。ひどいですね。
これではどんなに商品が良くても「…使わないでおこう」となります。
でも世の中には電話対応の良くない会社さん結構ありますよね…。
ただし、良いこともわかりました。
「借り換えでも新規と同じ水準の金利が借りられる」
ということです。
さらにメガバンク(いわゆる都市銀行)3行にも足を運びます。
ここで3行に共通しているのは、名刺はもちろんのこと
「積極的に話を聞いてくれた」
ということ。中には最短3日で審査結果が出て返済先の銀行との日程調整ができればすぐに融資実行できるという銀行もあったそうです。Aさんいわく
「銀行によって対応がだいぶ異なるのを実感しました」
とのこと。気をよくしたAさんはさらに低い金利でできないか、との交渉を試みたのですがさすがに
「すでに新規の金利と同じ水準なのでムリ」
との回答だったそうです。
ここでもう借り換えの決意をしたAさん。現在の住宅ローン先であるC社(メガバンク)に一括返済の手続きの電話をしました。
なぜなら事前の申込が必要であり、固定期間中の完済には手数料もかかるからです。手続きには3週間前までに必要だそうです。
たた、ここでAさんはダメもとで金利の引き下げのお願いしてみました。もし可能なら他の銀行で一から審査をやりなおすより楽だからです。
もちろん、ただ金利を下げろとは言いませんでした。他の一番金利の安い銀行の条件などを伝えて相談したそうです。
すると、「検討したいので1日待ってほしい」との回答。
その日の夕方OKが出たそうです。内容的には
・10年固定型金利で0.55%
・手数料は54,000円と200円の収入印紙
というものでした。他の銀行よりも金利は高いのですが、他行の数十万円かかる手続き費用を考えると結果的にローンの支払い減額はほぼ一緒でした。
これでAさんは今までローンを借りていたC社の金利引き下げを選択することに決めました。なぜなら
『経験者ならわかると思いますが、住宅ローンを借りるときは大変な量の書類に署名やなつ印をしなければならない。会社員なのでそうした手続きの煩雑さを考えると、元の鞘(さや)に収まって、同じ銀行で借り続けるほうがどう考えても得策だった。』
からです。※確かに住宅ローン契約の書類の量は半端ではありませんし、手続きだけで2時間くらいはかかってしまってお客様は大変疲れますよね。
Aさんいわく交渉できたコツは
・誠意ある対応を心がかけること。
・金利交渉は具体的に他の銀行名や金利を伝えて本気であることを示す
ことだそうです。結果的に月々の返済額は1万円減り、ボーナス時の支払いは2万円減ったとのこと。
推測ですが残り30年あったとすれば総支払額で480万円減ったことになります。すごいですね!
こういったことって、工務店さんがOBのお客さんに簡単な勉強会とかしてあげたら、すごく喜ばれるんじゃないでしょうか。
※細かいところは銀行さんに相談してください、でよいと思います。
もちろんきちんとした家をつくることが本分ですけど、こういう勉強会をしてくれる会社だったら、
『アフターサービスをきちんとしてます。お客様との関係を大事にしてます。』
と言葉だけで話す会社と比較された場合どうでしょうか。
記事 コミュニティビルダー協会 理事 浄法寺
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