コミュニティビルダー協会コラム ~昨年家を建てた人はどんな人?住団連のデータより~
コミュニティビルダー協会コラム
~昨年家を建てた人はどんな人?住団連のデータより~
先日、住団連(住宅生産団体連合会)から『2015年度戸建注文住宅の顧客実態調査』の報告が出ていたので、主要なところをまとめてみました。
ちなみに調査対象は3大都市圏(東京圏・名古屋圏・大阪圏)と一部地方都市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市)で、有効回答数は4,182件です。
ただ、住団連の調査対象は大手ハウスメーカーで建てた方がほとんどなので、それを考慮に入れる必要があります。
とはいっても現在は大手のハウスメーカーと地域の工務店さんを同時比較する方が半数を占めていますので、工務店さんでもこの層を受注するチャンスはあるはずです。
主要ポイント(全体として)
①世帯主年齢の平均は、今年度41.2歳と、昨年度より0.8歳下がった。
※例年通り30歳代の割合が高く42.7%となった。60歳代は4年連続減少し、0.5ポイントマイナスの9.1%となった。ただ注意が必要なのは25~29歳台の割合が同程度で9.5%あることですね。
②世帯年収の平均は868万円で、昨年度よりも17万円増加した。
※これは共働き家庭が多いと思われます。ちなみに自己資金は1400万円、贈与額は1163万円。
③建て替え率は4年連続減少し27.7%、逆に土地購入、親の土地や相続土地は4年連続増加した。
※3年連続で約3%ずつ落ちています。
なお築年数の構成では築40年以上の増加が目立っており、前年のより約8%増えて45.6%となり半数近くにまで伸びています。
もし、飛び込み営業をするなら古めの団地に行ってもいいかもしれませんね。
④土地込みで新築の建築費は3105万円、借地や親の土地で新築の場合の建築費は約3500万円。
建替えは3800万円となっております。
※意外と建築費をかけている印象があります。
⑤住宅取得費対世帯年収倍率は6.07倍となり、昨年度より低下した。対借り入れ倍率はほぼ横ばいの4.3倍
※つまり年収500万円なら3000万円の家を2150万円の借り入れで建てるといったイメージです。
⑥住宅取得資金の贈与を受けた人の割合は22.1%、平均贈与額は1,163万円に増加した。
※4~5人に1人は贈与を受けており、その84%は「親から」なので、商談での親御さんへの対策は講じていないとまずいですよね。
あと、やっぱり「名古屋圏」の割合は高いですね。
このほかに興味深いデータに「動機付け」がありました。
税制特例等による住宅取得の動機付けとして、「大きい効果があった」と「まあ効果があった」を合 わせた「効果あり」の割合が高かったのは(7割を超えるもの)、「住宅ローン減税」(計86.3%)、「住 宅取得資金贈与非課税特例」(計 74.1%)、「太陽光発電(再生エネルギー買取制度)」(計 81.9%)、今年度から新たに追加された「省エネ住宅ポイント(計 78.8%)」と「フラット 35Sの金利引 下拡充」(計 78.2%)があります。 「住宅ローン減税」は、例年どおり適用した顧客が多いのに加え、動機付けへの効果も高かったようですね。住宅ローン金利については『史上最低』状態が続いているので、住宅会社側は「もう慣れっこ」と思っているかもしれませんがお客様側としてはやはり大きな理由として捉えているんですね。
まとめ
都市圏のデータですので、地方では参考にならないかというとそんなことはないと思います。
おそらく施主さんの年齢構成や建替え時の年数、年収対建築費や贈与のありなしの割合など、あてはまるところも多いのではないでしょうか。
『今売れている商品像』にとらわれすぎることはないと思いますし、やはり自分が自信を持って薦められる家をつくるというのが大事ですが、自分たちのいる場所でその家を買えるお客様がどの程度いるのか、どういった人たちなのかというのを把握しておくことも大事だと思います。データ類は調べようと思えばネットでも結構拾えますよ!
参考リンク ⇒住団連HP
記事 コミュニティビルダー協会 理事:浄法寺
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