コミュニティービルダー協会コラム 積水ハウス好調の理由は賃貸住宅事業
公開日:
:
最終更新日:2016/09/11
住宅営業
コミュニティービルダー協会コラム
積水ハウス好調な理由は賃貸住宅事業
おとといの日経新聞の記事です。
積水ハウスは一月決算ですが、連結で前期比17%増の1750億円になる見通しと発表した。
最高益を見込んでいたがさらに50億も上回る計算だ。
記事によると、賃貸住宅事業の伸びが一番だが同時に賃貸管理事業(リフォームなど)や特筆はことは
戸建て注文住宅事業が回復しており、かつ、中高級路線が成功し収益の押し上げさらに受注も伸びている。
積水ハウスや大和ハウスのこのようなニュースを見るにあたり感嘆を覚えるのは私だけだろうか?
先日は大和ハウスがやはり売上3兆円を前倒しで達成できそうだというニュースがあった。
この住宅業界大手2社はやはり強者だと思う。
国民の圧倒的な支持がある木造建築ではなく鉄骨プレハブといういわば最初から販売で言えばある意味ハンデを
持っている。しかし、それを営業や商品開発などそれこそ想像絶する努力の蓄積でここまでの地位を築いた
と思う。私はもちろん木造推進派だがこのトップ2社には素直に学ぶべきところはたくさんあると思う。
例えばこの2社に共通する「賃貸住宅事業」
工務店さんはやはり営業人材の問題などで積極的に仕掛けるところはあまりないが、
彼らはここを収益どころとしてあらゆる所に網を張ってる。
例えば、JA(農協)などはいい例で地主=農家という事で、農協と組んで積極的に賃貸住宅を受注している。
もちろん企業の遊休地の活用などもどんどん提案している。
法人提携というのも大手ならではの営業手法といえるが最初から沢山出来ていたんわけではなく
社員の持ち家推進、福利厚生ということで様々な会社と提携を組んで社員への持ち家の推進など
やはり長いことかけて戦略的にやってきたという事がよくわかる。
住宅産業はいわゆるフロー産業(先行受注がないとやっていけない企業)と言われるが、
積水ハウス(大和ハウスにも同様の事が言えるが)は建てた賃貸住宅からさらに管理面を請け負い
そこならフィーとるという事業がここにきて収益として大きくなっている。
つまり、ストック事業の強みも出てきたのである。
管理戸数は年々増える、そして入居者が安定して入っていればドンドン管理費というフィーが安定して入ってくる。
これは賃貸住宅で最大手の大東建託にも見える、非常に高収益となる形だ。
賃貸住宅受注の魅力はさておき、積水ハウスの凄みはやはり戸建て注文住宅の受注にあるだろう。
中高級という同社の商品であるが、現在の低金利を背景に8カ月連続で前年を上回っているという。
この戸建て注文住宅部門の強さこそ同社営業の強さではないかとおもう。
住宅業界最大手は大和ハウスだがこと、戸建て注文住宅になると積水ハウスに軍配があがる。
両社の戦略の違いではあるが、どちらも戦略眼と営業の足腰の強さは好調な業績を支えているものであり
戦後から企業しその強い社風が今に受け継がれているからことの事であろう。
戦後プレハブからスタートした両社だが、志高く既存業界へのチャレンジで今の地位を切り開いたともいえる。
戦略性などはともかく仕事への向かう姿、アグレッシブさなどは、見なられるところも沢山あるだろうと
記事を読んで感じた。
コラム記事:コミュニティービルダー協会 理事 石川博信
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