木配り　７月号「人間の進化」

これは、7月号に掲載した私の文章です。
よろしかったらお読みください。

木配り

「人類の歴史は戦いの歴史だ」という言葉を聞いたことがある。
有史以来、いやそれ以前から、確かに人間は幾多の戦いを繰り広げてきた。それは事実であり、その歴史を生き抜いてきたのが、我々現代人なのは事実だ。
我々一人一人の先祖のどの一人でも子孫を残す前に死んでいれば、我々は存在しないこととなる。
そう考えると奇跡の様な事だが、そういう争いの歴史を乗り終えてきた遺伝子が、我々の体の中にあることも事実です。
でも我々は進化してきた中で、その闘争の遺伝子を抑える術も身に着けてきていると、私は信じたいし、そうなるべきだと思う。
まだ途中なのかも知れないが、成ろうとしないものには、人間は絶対に成れない。
今回のロシアのウクライナ侵略戦争は、色々と人間について考えるきっかけとなった。
結局のところ自分さえよければという心は誰にでもあるが、それを抑える理性を人間は持つことができると信じたい。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　英樹