住宅ローンの豆知識
- 投稿日:2014-06-08 07:00:17
- 作成者:アサヒハウジング
おはようございます。
住宅ローンの「借り換え」と「繰り上げ返済」
住宅ローンは、一度組んだらそれで終わりではありません。
できれば、半年に1回か1年に1回は、自分が返している
住宅ローンはそのままでいいかどうかを見直すようにしましょう。
住宅ローンの見直し方法の代表的なものには、「借り換え」と「繰り上げ返済」があります。
「借り換え」とは、簡単にいえば、「ローンの乗り換え」。
返済中のローンよりも金利の低いローンに借り換えることができれば、
総返済額を大きく減らすことができます。
たとえば、ローン残高が2000万円、残りの返済期間が30年、
適用金利が3%(固定金利)のローンを返しているとします。
このまま30年間返し続けると、残りの返済額は合計で約3036万円になります。
これを仮に2%(固定金利)のローンに借り換えることができたとすると、
借り換え後の30年間の返済額は、合計で約2661万円まで減らすことができるのです。
金利が1%下がったことによって、返済額は約375万円減ることになります。
借り換えでかかる諸費用(登記費用等。一般的には数十万円前後。
金融機関等によって異なります)を考慮しても、300万円以上の効果が得られます。
古くから、ローンの借り換えには、「金利差1%以上、残り返済期間10年以上、
ローン残高1000万円以上」の3つの条件に当てはまる場合、
諸費用を考慮しても借り換えの効果があがるといわれてきました。
しかし、最近では、金利水準そのものが低かったり、
諸費用が安く済んだりするケースもあるので、3つの目安のうちいずれかに
該当するだけで、効果があがる場合もあるようです。
自分が返しているローンよりも金利の低いローン商品を取り扱っている
金融機関等を見つけたら、とにかく借り換えの試算をしてもらうようにしましょう。
一方、「繰り上げ返済」とは、通常のローンの返済とは別に、
手元にある余裕資金でローンを繰り上げて返済してしまう方法です。
繰り上げ返済した資金は、ローンの元金部分に充当されるので、
ローン残高が減った分、当初の予定よりも利息負担を減らすことができるのです。
繰り上げ返済には、実行後の毎月返済額を変えずに残りの期間を短くする
「期間短縮型」と、残りの期間を変えずに毎月返済額を減らす
「返済額軽減型」の2種類があります。利息の軽減効果は期間短縮型の
ほうが大きくなりますが、すぐに効果を実感したいなら
返済額軽減型でも問題ないでしょう。
たとえば、ローン残高2000万円、残りの返済期間が30年、
適用金利が3%(固定金利)のローンを返しているとして、
いますぐ約100万円を繰り上げ返済したとすると、
期間短縮型では、2年4カ月の期間短縮が可能で、約137万円の利息の
軽減効果が得られます(それだけ総返済額が減るわけです)。
返済額軽減型だと、毎月8万4320円だった返済額が、毎月8万104円まで
約4000円軽減することができ、約52万円の利息の軽減効果が得られます。
ただし、金融機関等によって、繰り上げ返済の手数料の有無や、
繰り上げ返済可能な金額の条件などが異なるので注意が必要です。
このように、住宅ローンの見直しは、その方法によってはすぐに
100万円単位での効果が得られる場合がありますので、当初組んだローンを
ただ真面目に返していくだけではなく、定期的に見直し余地が
ないかどうかを検討していくことが大切でしょう。
検討する際は、まず「借り換え」。
自分の返しているローンよりも低い金利を提示している金融機関等がないか、
ネットなどでマメにチェックしてください。複数の金融機関等があった場合は、
可能な限りそれらの金融機関の窓口に行って、試算をしてもらうとよいでしょう。
そして次に「繰り上げ返済」。
繰り上げ返済をするには、その分のお金を貯める必要がありますので、
教育資金や老後資金などの貯蓄とのバランスを考えつつ、余裕資金が貯まってきたら、
できるだけ早く繰り上げ返済をしましょう。
まとまった金額になるまで貯めるよりも、
こまめに繰り上げ返済をしていったほうが基本的には有利です。
しかし、すべての人が繰り上げ返済をした方がいいとは思っていません!!
詳しくは、お気軽にお問合せ下さい。
慌てて繰り上げ返済はしないで下さいね。