古民家再生の注意
- 投稿日:2014-01-25 17:15:48
- 作成者:アサヒハウジング
古民家再生は新築に比べて仕上がりの制限が多くお客様とのコミニュケーションが十分でないとクレームに繋がることもあるので、十分に完成のイメージや品質について説明し、また工期が延びる可能性、コストアップなどについても十分に理解してもらい、もちろん工事中も密に打ち合わせするように心がけてください。
『古民家再生のポイント』
木造建築は日本の気候風土に適応するために長年改良を加えられながら発展してきました。
なかでも大屋根式の民家はその地域の自然と融合しながら発達してきました。
昨今この古民家の良さが見直され、移築や現地再生など様々な形で再活用が進んでいます。
しかし、そもそも移築と現地再生ではその目的や動機がスタート地点から違うことを認識しなければなりません。
現地再生の場合には今ままでそこに住んでいたユーザーがさらに住んでいくために再生する場合や、新しいユーザーが土地ごと購入し手を加える場合がありますが、基本的にはその土地で育った樹木や材料を使い、また再生してもその土地の自然環境に変化が見られないのに対し、移築再生は周辺環境が全く新しくなり、ほとんどの場合は新しいユーザーが住むことになるので、思い出を残すというよりは、古い感じを楽しむという場合に利用するこが多くなります。
古民家を再生するということは、所有者、設計者、施工者がそれぞれ規格品の新築住宅を造るのとは違うということを肝に銘じ、お互いが信頼関係を結んで密に連絡を取り合いながら工事を進めていく必要があります。
『民家再生時の心得』
所有者の場合
*古民家再生の目的をはっきりさせる
*設計者・施工者と現場でコミニュケーションを図る。
*設計者・施工者への注文は優先順位を決める。
*総予算を明確に提示する。
設計者・施工者の場合
*古民家の調査を事前に綿密におこなうこと
*現場管理を密におこなうこと
*古民家が持つ文化や技術を後世に伝えていこうという気持ちを持つこと。
以上が大切になってきます。(信頼関係を築くこと)
古民家再生時に忘れてはいけないことが周辺環境との調和になります。
地域の街並みを損ねないような仕上がりにすることが求められます。