古民家再生工事の流れ
- 投稿日:2014-01-24 08:22:38
- 作成者:アサヒハウジング
おはようございます。
古民家の再生は通常の新築工事などと比べて長くかかります。1年では終わらず2~3年越しというのも少なくありません。余裕を持った期間で所有者にも工事の内容を伝えて理解を求める事が大切になってきます。
古民家再生の工事は設計者のおこなう基本設計や実施設計と、実際の工事をおこなう部分に分かれ、建物の大きさや周辺環境、所有者の意図により工事期間は大きく変わってきます。
いずれにせよ1年以上の時間がかかってくるのでじっくりと焦らず内容を決めていく必要があります。
全面再生の場合には2~3年かかるのもめずらしくはありません。
スケジュールはおおむね、基本的な間取りや仕様を決める基本設計に約2か月から長いものでは何年も費やします。細かな部分を煮詰める実施設計にも最低2か月は必要になってくるでしょう。
最初におこなう現地調査をいかにおこなうかが基本設計の手間を減らすうえで重要になってきます。
実施設計は工事が始まると変更せざるを得ない状況も多く、施工中も設計者は積極的に関わる必要があります。
概して現地再生よりも移築再生の方が解体や運搬などの物理的要因と、構造躯体などの不備を補うための設計を考える時間などが合わさり時間がかかります。
工事期間が長くなることは経費がかさむ原因となり、総じて古民家再生は高くつくと捉えることが多いのも事実です。
再生で2年・3年と時間を掛けることは四季を通じて古民家に触れることになり、その地方独特の季節風や寒さや暑さを体感でき、それに対応する内容の工事をおこなうことでより快適な住まいに仕上げていくことができます。
未来の子供たちに日本の伝統建築を残してきましょう。