大きな梁のある開放的な吹き抜けと屋根形状を生かした天井。縦方向の空間にゆとりを持たせることで設計値以上の広さと奥行きを上手に演出できるというよいお手本。
「とにかく日当たりがよく、風が通り抜ける家にしたかった」と、仰るのは住まいの全体構想からインテリアのチョイスにまで辣腕をふるわれた奥様。その言葉どおり、家族が集まるリビングはじつに開放感たっぷり。のびやかな空間を生み出す吹き抜け、屋根形状を生かした高い天井、視覚的なアクセントとなる太い梁、そして、奥様がとくにご希望されていた東側の丸窓。それらが一体となって、帖数以上のゆったり感やくつろぎを生み出しています。
また、小さなお子さんがつまずかないようにと段差を取り除いたLD続きの畳コーナーは、障子などの仕切りもなくリビングとのつながりもじつにスムーズ。「家事の最中でもキッチンからもそこが見渡せるので、子どもを遊ばせておくのに好都合。親子の会話もはずみます」
家族いっしょに過ごす時間がいちばん長い場所だから、とりわけ心地よく、互いの絆を深められる空間に。そんな奥様の願いが十二分に反映された、ぬくもりのあるマイホームです。
ギャラリー
建築地: 千葉県いすみ市
テーマ:
完工日: 2004年06月