半世紀以上の歳月を経過したヴィンテージもののテーブル、デンマークやスウェーデンの有名デザイナーが手がけたアイテムが、シンプルモダンなLDKの空間にセンス良く配置されているM様邸。
「以前から北欧の家具や雑貨が好きで、家を建てるならこうしたお気に入りの品々が映えるような空間にしたいとかねがね考えていました」というご主人の理想を形にするために、1階部分はLDKのみのシンプルな間取り構成とし、家具などを置くスペースを十二分に確保。こうした家具はただ置けば良いというもではなく、空間との緊張関係が大切で、狭い部屋ではその持ち味が十分には生かせないんです。
壁は塗り壁とすることで、自然な風合いとともに表面の微細な凹凸部分に照明が当たることにより、独特の陰影が楽しめるよう工夫されています。床はオーク材とともに、北欧の住宅や家具にも広く使われている無垢のチーク材を使用し、テーブルや椅子などとのカラーコーディネートが図られています。
黒とベージュのはっきりしたコントラストの外観は、シンプルモダンさを際立たせます。玄関に一歩入ると白い壁と無垢のチーク材のインテリアがお出迎え。右手には大きなシューズクローゼット設えました。目隠しにも北欧のテキスタイルファブリックのカーテンを使用。
室内の照明にも北欧スタイルのこだわりが。リビング・ダイニングには北欧デザイナーの手がけたペンダントライト。キッチンのカウンターにもスェディッシュデザインのランプホルダーが置かれています。
リビング西側の吹き抜け部分は、西日対策としてバーチカルタイプの窓を設置。壁を白で統一することで広々とした空間を演出しています。
ギャラリー
建築地: 千葉県 茂原市
テーマ:
完工日: 2010年09月