「とにかく海が見えるロケーションというのが第一条件でした。二人とも古民家に興味があり、できればそうした土地に適当な物件があればと思ったのですが、それがなかなか……」と当時のご苦労を語るのはご主人様。そこで思い切って方針転換。太東崎周辺にあった雑木林の一角を切り開いて敷地とし、そこに家を新築しようということにされたそうです。
マイホームづくりには相当こだわったという、そんなお二方がいちばん重視したのが「自然の家」であること。丸太の柱にムク材を贅沢に使った建具、漆喰の壁など、家のすみずみまで天然の素材がふんだんに使われています。リビングの窓を開け放てば、心地よい潮風と木々の香りに包まれるN様邸。まさに自然がコラボする贅沢な空間です。
古民家のようなシンプルな間取りが特徴の平屋建て。見渡しのいいリビングは開放感も十二分。掃除もラクで一挙両得だとか。玄関を入ると現れる大きな梁、堂々とした造りが住まいの格を物語ります。ムクの木材をふんだんに使った建具や昔ながらの漆喰壁。自然素材ならではのやさしい風合いが日本人の感性にしっくりきます。既製のシステムキッチンでは和のインテリアにしっくりくるものがないと、造作キッチンを特注。奥様の身長に合わせレンジ台もちょうどいい高さに。大工職人の技が光る作品。
ギャラリー
建築地: 千葉県いすみ市
テーマ:
完工日: 2005年12月