木へのこだわり
呼吸するからこそ、室内環境は緩和されて人にとって気持ちの良い健康的な環境がつくられます。
木のフローリングも化学物質で塗装すれば呼吸しません。
私たちが提案する木の家は、自然素材を自然のまま殺さずに使うところに大きな特徴があります。
柱も梁も空気に触れていれば、腐りにくくなり耐久性が上がります。これも木を生かして使う知恵の一つです。
建物の構造は、地震の力を受ける耐力壁、その力を伝える床や屋根、建物を支える柱・梁・土台からなる軸組みの3要素で構成されます。3要素のどこかに弱いところがあると、そこから破壊します。
木組みの家は、構造の3要素をバランス良く設計することで、耐震性が高い家を実現しています。
木組みの技術で組んだ軸組みは、柔らかく粘りのあるという特徴があります。
この特徴を最大限生かして耐震性の高い構造とするため、金物の使用は必要最小限に留めています。
私たちはより住まう人に優しい家を心がけています。
職人の腕
大工技術という日本の文化を支えてきた技術を継承することには社会的な意味があります。
自然素材を多用する伝統的な家は環境に配慮することになり、まちなみの再生にもつながります。
こうしたさまざまな視点から起きて来た動きは、阪神大震災という大きな災害を契機として今後ますます活発になっていくでしょう。
戦後、日本がたどってきた急速な変化の中で失ったもの、切り捨てたもの、忘れて来たものの価値がようやく見直されているのです。
道具へのこだわり
無垢材の表面をきれいに仕上げる鉋(かんな)、材を切る鋸(のこぎり、のこ)、直角を測ったり長さを測る曲尺(かねじゃく)、まっすぐな線をはじく墨壷、木組のホゾ穴をうがつ鑿(のみ)、鑿を叩きこむ玄能(げんのう)・・・。
墨付け・刻みの工程でもこれだけの種類の道具があります。ほかにも太い丸太を荒削りにはつる時に使う鉞(まさかり)や釿(ちょうな)などもあります。
プレカット工場で加工されてきた部材を組み立てるだけであれば、手の道具もそんなに必要ないのですが、手刻みの場合には木の性質、道具を用いる箇所、加工したい寸法や形に応じて、ひとつの道具も数種類持つことも少なくありません。
大工道具の保守も大工の大切な仕事です。
鑿や鉋の刃をつねに切れるようにしておく「研ぎ」、鋸の刃をメンテナンスする「目立て」など、時間はかかるけれどもそれをやっておくとやらないとでは仕事のしやすさや仕上がりがまったく変わってきます。
研ぐためには砥石が、目立てにはやすりが必要になります。
こうして数え上げて行くと、大工道具は何十種類もあることが分かります。
基本情報
企業名 | 市村建築 |
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住所 |
〒960-0602 福島県 伊達市 保原町久保11-4 |
施工エリア | 福島県 |
設立年 | 1975年 |
資本金 | 500万円 |
スタッフ数 | 1人 |
テーマ |